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【データで選出3・4月月間MVP】圧倒的長打力の西武・山川、出塁率5割超えの広島・丸。投手の最高評価はオリックス・西

2018/05/17

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投球の質は同レベルだが、投球回で差がついた菅野とメッセンジャー

 投手の評価も質と量両面でどれだけ貢献したかから求める。質は「奪三振」、「与四死球」、「被本塁打」、「ゴロかフライかライナーかといった打たれた打球の種別」、量は「投球回」によって決まり、そこから平均的な投手と比較しどれだけ多くの失点を防いだかを算出する。
 

 奪三振はバックの守備に頼ることなく確実にアウトを獲得できるため、セイバーメトリクスにおいて高く評価される。この分野で高い数値を記録していたのが東克樹(DeNA)、山口俊(巨人)だ。2人はリーグ平均が18~19%となる打席に占める奪三振の割合(K%)でそれぞれ29.2%、26.9%を記録していた。逆に与四球の多い投手は低く評価される。与四球を抑えていたのがブランドン・ディクソン(オリックス)と菅野智之(巨人)、西勇輝。(オリックス)だ。平均が9~10%となる打席に占める与四球の割合(BB%)がそれぞれ2.2%、2.6%、4.3%とほとんど四球を与えなかった。
 
 セ・リーグで最高の貢献を示した菅野、“本家”月間MVPのメッセンジャーはK%、BB%のほかにもGB%(ゴロを打たせる割合)、9イニングあたりに浴びた本塁打であるHR/9、すべての面で平均以上の優れた数字を示していた。2人の順位を分けたのが投球回の差だ。菅野が5度の先発で39イニングを投げることに成功したのに対し、メッセンジャーは29 2/3イニング。質は同程度だが、量の差が防いだ失点数に現れた。
 
 メッセンジャーとは逆に、パ・リーグ月間MVPを受賞した多和田は投球の質が図抜けて良いわけではないが、35イニングと多くの量をこなしチームに貢献していたようだ。鈴木博は救援のみの登板であったため11 1/3イニングと図で示した投手の中で最も量で劣るが、非常に優れた投球の質を見せていたためランクインした。基本的には多くの量をこなすことができる先発が有利ではあるが、昨季の本企画でもデニス・サファテ(ソフトバンク)が何度もランクインしていたように救援でも投球の質が非常に高ければ多くの失点を防ぐことができる。
 
 
DELTA
 
 
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