40歳は今や“働き盛り” 黒田博樹らNPBで元気に活躍するベテラン選手【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、NPBでプレーする40代の選手についてだ。
2015/04/03
不惑を迎える選手もまだまだ活躍
今年40歳になる1975年生まれの選手は以下の通りだ。
黒田の開幕3戦目の快投は、日本中が沸いた。
DeNAの高橋尚成は二軍で調整中、一方の誕生日が1日違いの高橋由伸は成績こそ伴っていないが、スタメンでフル出場を果たしている。奇しくも同じ日に生まれた上原浩治はMLBの開幕戦を故障者リストで迎えそうだ。
あと1カ月で40歳になる井端も今季は開幕から二塁でフル出場、好調だ。
川上憲伸は右肩を故障し、登板のめどが立っていない。
倉義和は正捕手となった會澤翼の控えに甘んじているものの、石原と同様に貴重な存在だ。
今季から外野に転向した松井は、あと77本で2000本安打。打撃好調だ。
福浦は、2012年から代打稼業に転向。昨年の代打成績は19打数6安打と驚異的。今季もここぞという場面で登場しそうだ。
ソフトバンクからDeNAに移籍した岡島秀樹は中継ぎの一員として活躍が期待されている。開幕は二軍。昨年はセットアッパーとして衰えを見せない活躍をしただけに、万全の体調での復帰を期している。
こうしてみてくると、今の40歳は、第一線で活躍しても、何の不思議もない気がしてくる。
選手寿命が伸びてきた背景には、トレーニングや体のケアに対する意識や環境、野球技術の向上があるだろう。同時に選手自身の自己管理も進化しているのだと思われる。
若い選手がのびのびと活躍するのを見るのは気持ちよい。そして、超ベテランがいぶし銀の仕事を見るのも、別諏の楽しみがある。
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