もっと評価されるべき、中畑監督の育成手腕 DeNAベイスターズは今季セリーグのダークホースか?
今年のセリーグはDeNAが面白い存在になりそうだ。DeNAベイスターズ誕生から4年。チームを指揮する中畑清監督は我慢強く若手を起用しながら、着実にチームの底上げを図ってきた。
2015/04/04
ベースボールチャンネル編集部
本拠地でのカープ3連勝は10シーズンぶり
今年のセリーグはDeNAが面白い存在になりそうな気配だ。
開幕カードこそ巨人に1勝2敗と負け越したものの、次の本拠地開幕3連戦ではセリーグの優勝候補とも目される広島に3連勝。ちなみに本拠地・横浜スタジアムでの広島戦3連勝は2005年7月12日から14日以来で10シーズンぶりだという。3日はヤクルトに負けて連勝がストップ、確かに開幕直後でどうこう論じるのは早いかもしれない。
しかしながら、昨季負け越した広島を3試合すべてブッ叩いたDeNAに「今年は何か違うぞ」と思わせる要素があるのは確かだ。
その原動力となっているのは何か。選手たちの頑張りであることは言うまでもないが、やはり中畑清監督の手腕がかなり大きいのではないか。今季で就任4年目。チームは3年連続でBクラスに沈んでいるとはいえ、その間の指揮官は着実に若手を鍛え上げてきた。
指揮官から今季4番&主将に任命され、チームの主砲として開幕から活躍を続けている筒香嘉智も〝中畑チルドレン〟の1人だ。2009年のドラフト1位で指名され、ベイスターズに入団して以来「横浜の永遠の4番」と周囲から太鼓判を押されながらも、なかなか芽が出ずにくすぶっていた背番号25に対し、これまで中畑監督は時に厳しく当たりながら覚醒を促してハッパをかけ続けた。