関根、石川の新1、2番で『マシンガン打線』も完全復活!? 昨年までと一味違う、緻密で効率的なDeNA野球
3月31日からの横浜DeNAベイスターズ本拠地開幕戦3連戦の相手は昨年8勝15敗1分と大きく負け越した広島だった。この3連戦で関根・石川の新1、2番が機能し、3連勝。上位の出塁が増えれば、さらに得点の可能性は高まる。
2015/04/05
1、2番の出塁は飛躍的に得点の可能性を高める
この1、2番コンビは前日の試合でも、3回裏に関根が併殺崩れで出塁すると、石川がレフト線へツーベース。この一打で俊足の関根が一気にホームを落とし入れるラン・エンド・ヒットを見せている。
結局、広島戦は3連勝となったが、この3連戦でもっとも光ったのが関根と石川の1、2番コンビだったのは言うまでもない。
昨年までキャプテンを務めていた石川は巨人戦で苦しんでいた。1番打者に抜擢されるも3連戦で13打数1安打という結果でリードオフマンとしての働きができずファンからブーイングを浴びた。しかし横浜スタジアムに戻り、2番になると関根に引っ張られるように安打を量産。広島3連戦は13打数8安打で.615という驚異的な活躍をするに至った。
関根もまた起死回生を誓っていた。キャンプから開幕スタメンを公言していたが、結局その座をライバルの桑原将志に奪われてしまう。巨人との開幕戦で関根は自身1号となる代打ホームランという離れ技を見せたが、スタメンの逃した悔しさその一打にはこもっていた。
そして本拠地開幕戦、巨人3連戦で不調だった桑原に代わり抜擢された関根は、このチャンスを生かすべく、きっちりと結果を残し、犠打や走塁も含め首脳陣の期待に応えた。広島3連戦での成績は、15打数5安打の.333だった。
しかし4月4日のヤクルト戦で関根は、先発が左の石川雅規ということもあり再びスタメンを桑原に奪われてしまう。関根と桑原による若手のポジション争いは、まさに今シーズンのDenaの象徴であり、チームに活性化を与えているといってもいいだろう。
当初、桑原と関根は2番での起用準備をしていたが、それはあくまでも先日契約解除となったY・グリエルが加入した場合、梶谷隆幸が1番を務める予定だったからである。今となっては1番でも適正を発揮しているので問題はない。
DeNA打線は、どうしても梶谷、筒香嘉智、ロペス、バルディリスといった重量打線が注目を浴びるが、主軸を生かすのも当然1、2番の機動力にかかっており、彼らの出塁は飛躍的に得点の可能性を高めるのは間違いない。
1、2番の働きと今後の展開次第で『マシンガン打線』完全復活も十分考えられる。
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