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【データで選出5月月間MVP】打撃&走塁で圧倒のソフトバンク・柳田、中日・平田は守備で打撃をカバー。与四球の数がカギ握った投手陣

2018/06/06

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与四球少ない岸と秋山、菅野と千賀は圧倒的な奪三振能力

 投手の評価も質と量両面でどれだけ貢献したかから求める。質は「奪三振」、「与四死球」、「被本塁打」、「ゴロかフライかライナーかといった打たれた打球の種別」、量は「投球回」によって決まり、そこから平均的な投手と比較しどれだけ多くの失点を防いだかを算出する。
 

 
 パ・リーグは岸孝之(楽天)、セ・リーグは秋山拓巳(阪神)がそれぞれ最高の貢献を記録した。彼らの強みとなっていたのが与四球の少なさである。岸は月間で3四球、秋山は5四球。与四球の少なさで投球の質を保ちながら多くのイニングを投げることで高い貢献を記録したといえる。
 
 奪三振で大きな差をつけたのが千賀滉大(ソフトバンク)と菅野智之(巨人)だ。彼らは平均が20%弱となる三振を奪う割合で、ともに30%以上と打者を圧倒した。しかし千賀は故障、菅野は登板の巡りの関係で岸や秋山より先発の機会が少ないこともあり、多くのイニングを投げることはできなかった。
 
 オネルキ・ガルシア(中日)は奪三振、与四球ともにリーグ平均に劣っていたが、セ・リーグ4位にランクイン。高順位の要因は他投手を大きく上回るゴロ率だ。三振を奪うことができなかった場合でも、打球をゴロにすることができれば長打の可能性は非常に低くなる。ガルシアは打球をゴロにすることが多いこともあり、5月終了時点で被本塁打を1本だけに抑えている。三振を多く奪う、四球を少なく抑える以外にも失点を防ぐ形はあるのだ。
 
 
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