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プロ野球交流戦、個人成績は“群雄割拠”  史上最多の打率4割台、防御率0.00に期待大

2018/06/11

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10日の時点でセ・パ「33勝33敗」の五分

 今年のプロ野球セ・パ交流戦の日程も半分を過ぎ、各チームが10試合以上を消化した。過去13回開催し、セントラル・リーグが勝利数でパシフィック・リーグを上回ったのは2009年の1度のみだが、今回も前半はセ・リーグが苦戦を強いられた。
 
 6月10日現在で両リーグの勝敗は33勝33敗で五分となっている。しかし、各チームの順位を見てみると、単独首位の東京ヤクルトスワローズと4位タイの広島東洋カープ以外の4球団が6位以下に沈んでいるのがセ・リーグの現状だ。
 
 さらに、梅雨入りを迎え屋外の野球場を本拠地とするチームは、延期試合の代替がスケジュールに埋め込まれるなど、過密日程を強いられ体力的にも苦しい状態になる。
 
 甲子園球場の阪神、マツダスタジアムの広島、横浜スタジアムのDeNA、神宮球場のヤクルトがそれらをどう乗り越えていくかが9年ぶりの「リーグ勝ち越し」への1つのカギになるといえるだろう。

打率4割台が6人…2015年以来の最多更新なるか

 さて、個人成績に目を移してみると、「投高打低」「打高投低」とも到底言えないほど投打とも例年以上にハイレベルだ。
 
 打撃成績では、打率4割台が6人。過去に打率4割以上を記録した人数が最も多いのは2015年の4人で、当時は歴代最高打率.432を記録した秋山翔吾外野手(西武)、柳田悠岐外野手(ソフトバンク)、角中勝也外野手(ロッテ)、ホセ・ロペス内野手(DeNA)が名を連ねた。
 
 そして今年の6人は、筒香嘉智外野手(DeNA)の.438を筆頭に、荻野貴司外野手(ロッテ)、角中勝也外野手(ロッテ)、神里和毅外野手(DeNA)、會澤翼捕手(広島)、宮﨑敏郎内野手(DeNA)。交流戦のチーム順位7位の横浜DeNAベイスターズから3人、同4位タイの千葉ロッテマリーンズから2人がランクインし、健闘している。
 
 DeNAの筒香に関しては、4本塁打、2二塁打と長打を放ちながらのこの打率は立派の一言。三振も5つと少なく、併殺打に至っては1つもない。また、主に2番で出場したルーキーの神里は、9試合の出場で29打数12安打で打率.414。無安打に終わったのは1試合のみと安定感がありながら、6月9日の北海道日本ハムファイターズ戦では4安打の固め打ち。交流戦を通じて2本塁打を含む長打6本と抜群の存在感を放っている。
 
 ロッテでは、ベテランの域に入った2人がランクイン。33歳の荻野は47打数20安打で打率.426をマークし、これは筒香に次いで2位の数字だ。三塁打以上の長打こそないが、二塁打は4本記録。三振は筒香より少ない3つで、出塁率も.471で7得点に繋げ、打線の得点源を担っている。
 
 また、角中も荻野と同じくこれまで全11試合に出場し、41打数17安打で打率は.415。2012年から6度の交流戦で打率3割以上をマークしたのは4度と高水準で安定感がある“交流戦男”で、2012年には.349をマークし首位打者を獲得している。自身最高は2015年に記録した交流戦史上3位となる.427だが、現在の.415からどこまで伸ばせるか注目だ。

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