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プロ野球交流戦、個人成績は“群雄割拠”  史上最多の打率4割台、防御率0.00に期待大

2018/06/11

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西武・菊池は史上2人目の防御率0.00達成も!?

 一方、投手陣も非常にレベルが高い。過去に防御率0点台が最も多かったのは、大谷翔平投手(当時は日本ハム)をはじめ6人が記録した2016年。その年までは及ばないかもしれないが、今年は10日現在までに4人が0点台をキープしている。
 
 未だ無失点で0.00の菊池雄星投手(西武)をはじめ、デービッド・ブキャナン投手(ヤクルト)、有吉優樹投手(ロッテ)、マット・カラシティー投手(ヤクルト)がその面々だ。
 
 左肩の故障から復帰した菊池は、これまで2試合に先発し2勝0敗、13回を投げて未だ失点はなし。被安打5、与四球は5を数えているが、奪三振12と力強い投球が甦ってきた印象だ。2015年にランディ・メッセンジャー投手が3試合に登板し2勝0敗で防御率0.00を記録しているが、それ以来の“無失点男”の誕生なるか期待がかかる。
 
 ヤクルトからは2人がランクインした。加入2年目を迎えた先発のブキャナンは、2試合に登板し1勝0敗で防御率0.64。奪三振こそ6つと少ないが、打たせて取る投球スタイルを披露して2試合とも7回1失点と試合を十分作った。
 
 一方、新加入のカラシティーは本来リリーフの投手。5試合に登板し3勝0敗で防御率は0.79をマーク。シーズン初めはクローザーとして期待されたが、制球難で2軍降格。その後高津臣吾2軍監督らの指導もあり、1軍昇格後は見違えるようなコントロールを見せた。6月9日のオリックス・バファローズ戦では3回からリリーフし、来日最多となる5イニングを投げる奮闘で、規定投球回に到達した。
 
 2年目のロッテ・有吉も、2試合に投げ1勝0敗で防御率は堂々の0.71。5月23日の日本ハム戦から先発を任され、交流戦では6月9日の中日ドラゴンズ戦で7回1/3を無失点に抑えた好投が光り、先発として初勝利を手にした。新たに先発ローテに加わった27歳の逸材がこれからチームをどう引っ張っていくのか、その行方は必見だ。
 
 約半分までを終えて、リーグ同士の勝敗以上に濃い内容になっている今年の交流戦。打撃では、打率4割打者が過去最多となり、2015年の最高記録を上回るのか。投手では、防御率0点台の投手が何人誕生するのか。個人成績はまさに“群雄割拠”といっていい。そして、最後にチームとして優勝を掴むのは一体どこなのか、梅雨を凌ぐ熱い戦いに今後も目が離せない。

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