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西武・今井達也、“ゼロ”にこだわり手にした初勝利「自信になった」 指揮官は先発ローテ入りも示唆

2018/06/14

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Kana Yamagishi



 埼玉西武ライオンズの今井達也投手が13日、東京ヤクルトスワローズ戦(メットライフドーム)にプロ2年目で初先発し、初勝利を挙げた。6回1失点の好投で1軍デビューを白星で飾った右腕は「いい緊張感の中で投げられた。勝てたことは自信になる」と充実の表情を浮かべた。
 
 今井は初回から150キロを超える直球を連発し、三者凡退の絶好の立ち上がりを見せた。2回以降も好投を続け、失点は味方の失策が絡んだわずか1点。ピンチを迎えても落ち着いた投球でヤクルト打線を抑え込んだ。
 
 高卒ドラフト1位の初先発初勝利は、球団としては1999年の松坂大輔投手(現・中日ドラゴンズ)以来、19年ぶりの快挙。華々しくデビューを飾った今井は「楽しんで投げられた」と振り返る。
 
 「怪物級」のデビューを飾った右腕だが、ここまで順風満帆というわけではなかった。
 
 作新学院高時代の2016年夏の甲子園で優勝投手となり、同年のドラフト1位で西武に入団。ルーキーイヤーの1軍登板はなく、飛躍を期待されて迎えた2年目。しかし、今年1月に未成年ながら喫煙が発覚。ようやくユニホームに袖を通すことが許されたのは5月だった。
 
 「野球としっかり向き合うための期間になった」と振り返る今井。5月から2軍で4試合に登板し、2勝1敗、防御率2.52の成績を残し、1軍初先発のチャンスをつかんだ。
 
 堂々としたマウンドさばきでチームの勝利に貢献した今井。辻発彦監督は「見事だった。非常に落ち着いていた」と笑みを浮かべ、「次も投げさせる」と先発ローテーション入りを示唆した。
 
「得点力のあるチームだけど、そこに甘えずゼロにこだわっていきたい」。西武の本格派右腕に受け継がれる背番号「11」を背負う20歳は、力強く先を見据える。



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