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高卒の遊撃手は育たない? ロッテ・平沢大河と日本ハム・平沼翔太、入団3年目の育成に感じる球界の課題

北海道日本ハムファイターズの平沼翔太内野手が17日、プロ初安打を記録した。翌18日に登録を抹消されたが、プロ入り後に転向した遊撃手として着実に成長を遂げている。同じく3年目の遊撃手、千葉ロッテマリーンズの平沢大河内野手との育成の違いに着目したい。

2018/06/22

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輝きを見せた1997年生まれの2人

 
 若い2人の才能が輝きをみせた――。
 
 6月17日のことだ。千葉ロッテマリーンズの平沢大河がプロ初となるサヨナラ安打をマークし、北海道日本ハムファイターズの平沼翔太がプロ初安打を記録した。
 
 1997年生まれの同学年だ。
 
 2015年夏の甲子園準優勝を遊撃手として引っ張った平沢と、同年センバツ優勝投手ながらプロ入り後は遊撃手に転向した平沼。将来の「3番・遊撃手」を期待されて入団した2人だ。
 
 プロ入り3年目を迎えた彼らの成長過程を比較していると、いまの野球界が抱える選手育成の課題を感じずにはいられない。
 
 下記は、高校時代は遊撃手として名を馳せプロ入りした30歳以下の主な選手たち。甲子園で優勝した埼玉西武ライオンズの浅村栄斗をはじめ、高校時代は溢れんばかりの才能をみせていたばかりだ。
 
2006年高校生ドラフト1位 堂上直倫(中日)
2006年高校生ドラフト1位 坂本勇人(巨人)
2006年高校生ドラフト3位 梶谷隆幸(DeNA)
2007年高校生ドラフト1位 高濱卓也(阪神、現ロッテ)
2007年高校生ドラフト1位 安部友裕(広島)
2008年ドラフト1位 大田泰示(巨人、現日本ハム)
2008年ドラフト3位 浅村栄斗(西武)
2008年ドラフト5位 中島卓也(日本ハム) 
2008年ドラフト6位 杉谷拳士(日本ハム)
2009年ドラフト1位 今宮健太(ソフトバンク)
2009年ドラフト2位 西田哲朗(楽天、現ソフトバンク)
2010年ドラフト1位 山田哲人(ヤクルト)
2010年ドラフト2位 吉川大幾(中日、現巨人)
2011年ドラフト1位 高橋周平(中日)
2011年ドラフト2位 松本剛(日本ハム)
2011年ドラフト3位 三好匠(楽天、プロ後転向)  
2011年ドラフト4位 永江恭平(西武)
2011年ドラフト4位 桑原将志(DeNA)
2012年ドラフト2位 北條史也(阪神)
2012年ドラフト3位 辻東倫(巨人)
2013年ドラフト1位 渡邉諒(日本ハム)
2014年ドラフト2位 宗佑麿(オリックス) 
2014年ドラフト5位 植田海(阪神)
2015年ドラフト6位 川瀬晃(ソフトバンク)
2015年ドラフト1位 平沢大河(ロッテ)  
2015年ドラフト4位 平沼翔太(日本ハム、プロ後転向)
 
 高校時代はナンバーワン遊撃手だったはずの選手がプロ入り後にコンバートを余儀なくされている。

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