昨年までと何が違う? 横浜DeNAベイスターズ、好スタートの要因
横浜DeNAベイスターズが8日の阪神タイガース戦に勝利し、3連勝で首位タイに躍り出た。覚醒しつつある四番筒香を筆頭に、選手がそれぞれの役割を果たしながら勝ち星を積み重ねている。
2015/04/09
ベースボールチャンネル編集部
今年のチーム力の高さを感じた攻撃
横浜DeNAベイスターズが8日の阪神タイガース戦に勝利し、3連勝で中日と並び首位に立った。
開幕からここまで7勝4敗で勝率.636。中畑監督就任後初の、チームとしては07年8月13日以来の貯金「3」となった。
昨年の開幕4カード終了時点は、2試合の中止があったものの3勝7敗で勝率.333。開幕直後とは言え、この数字と比べても今年のベイスターズの躍進を期待しないわけにはいかない。
特に8日の阪神戦は今年のベイスターズの強さを象徴するような試合内容だった。6-1で勝利したこの試合は、3回から8回まで6イニング連続で1点ずつ積み重ねていった。
5回は梶谷がセンター前に抜けるところで二塁ベースに当たり、勢いをなくした打球にセンター江越の緩慢プレーを見逃さずに二塁打へ。このチャンスにバルディリスが犠牲フライを放ち得点につなげた。6回は石川がスクイズを決め、6点中タイムリーヒット4点、犠牲フライ1点、スクイズ1点と多彩な攻撃パターンを見せた。
大村打撃コーチはキャンプ時に今年のチームが目指すところをこのように語っていた。
「攻撃のパターンを多くしたい。内野ゴロで1点、犠牲フライで1点、スクイズで1点、ホームランで1点、押し出しも1点、いろんな1点がある。みんなで攻撃して、最後の一人がガツンと打つ。それが打線、つながりのある打線だし、気持ちがつながっているふうにしたいです。『きょう、俺がヒットを打った』と喜んでいる奴は許さないですよ」
8日の試合で大村打撃コーチの目指す野球が形になりつつあることを感じた。特に筒香の覚醒とも言える活躍が「最後の一人がガツンと打つ」ことにつながっているのだろう。