楽天、監督交代は選手発奮への“劇薬”。最年少指揮官に期待する変革の可能性【小宮山悟の眼】
東北楽天ゴールデンイーグルスの梨田昌孝監督が辞任を発表した。新たに指揮を任されたのは平石洋介ヘッドコーチ兼打撃コーチ。チームがパシフィック・リーグ最下位に沈む現状の中、平石氏の監督代行就任はどんな効果をもたらすのだろうか。
2018/07/02
「休養」ではなく「辞任」は残念
東北楽天ゴールデンイーグルスの梨田昌孝監督が6月16日、辞任した。チームは開幕から低迷し、パ・リーグ最下位に沈み、同日試合終了時点で「借金20」。成績不振の責任を取る形だが、シーズン途中の指揮官交代はどのような影響を及ぼすか。
プロ野球の世界では、チーム成績が悪いと監督は「休養」という形をとることがよくあった。しかし、梨田さんの場合は「辞任」ということで、非常に残念に思う。
開幕前に球団副会長の星野仙一さんが亡くなられ、梨田さんは弔いという意味を込めて相当な覚悟で今季に臨んだはず。「借金20」を自身のルールとして決めていたのだろうが、選手たちが思うような働きができず、指揮官交代の結果となった。
監督代行を務める平石洋介は、38歳で12球団最年少指揮官となった。劇的な変化をもたらす可能性はある。
【次ページ】変革をもたらすのは1人の野心家