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フレッシュオールスターの顔ぶれに見る傾向。“フライボール革命”の波、長打求められる逸材たち【小宮山悟の眼】

「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2018」が12日、弘前市運動公園はるか夢球場(青森県)で開催される。出場メンバーには、今季ドラフト1・2位の入団選手や開催地の出身選手などが名を連ねている。

2018/07/11

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目玉はやはりルーキー、長打に期待の選手が多数

 今年のフレッシュオールスターゲームは、北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎を中心にルーキーイヤーの選手たちが注目を集めるだろう。
 
 清宮は当然、試合に出ずっぱりになるだろうし、ホームランが常に期待されることになる。彼に加えて、イースタンでいうと千葉ロッテマリーンズの安田尚憲、東北楽天ゴールデンイーグルスの岩見雅紀、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆ら長打が期待できる選手が出場する。互いを普段から知っているからこそ、刺激になるはずだ。
 
 高卒の選手だと、清宮、安田に加え、中村奨成(広島東洋カープ)ら昨年のU-18日本代表メンバーも数多くみられる。プロ入り後3~4カ月がたち、どれくらいレベルが上がったのか。同窓会のように語り合う場面も見られるのではないか。
 
 ここまでホームランが期待される選手ばかりの名を挙げた。米国では、「フライボール革命」と呼ばれる打撃理論が主流になりつつある。おそらく、日本野球界にもその波はやってくるだろう。今回の出場メンバーを見ていると、時代の流れで長打を期待される選手たちが出てきたという見方もできる。
 
 将来的に1軍のオールスターで活躍するはずの選手たち。今回のフレッシュオールスターゲームでは、その可能性を感じさせてくれるプレーを見せてほしい。青森・弘前の地で、あまり生のプロ野球に接することないファンに素晴らしい試合をプレゼントしてほしい。
 
 
小宮山悟(こみやま・さとる)
 
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学を経て、89年ドラフト1位でロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)へ入団。精度の高い制球力を武器に1年目から先発ローテーション入りを果たすと、以降、千葉ロッテのエースとして活躍した。00年、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)へ移籍。02年はボビー・バレンタイン監督率いるニューヨーク・メッツでプレーした。04年に古巣・千葉ロッテへ復帰、09年に現役を引退した。現在は、野球解説者、野球評論家、Jリーグの理事も務める。
 
 
氏原英明

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