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レアードの寿司から横尾のおにぎりまで……ファイターズごはんもの応援の系譜【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#82】

最近横尾俊建が登場すると、おにぎりで応援するファンを見かけることが多くなった。

2018/08/12

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握りポーズの原点

 で、ここから話は「当世ファイターズ握り事情」に移る。くどいですけど、今週はのんきな話ですよ。ファイターズで一体、誰がこれまで先駆的に「握ってきた」かといえばレアードだろう。寿司ボーイ。横尾がおにぎりを握る以前から、レアードはせっせと寿司を握ってきた。球場には(文字通り)寿司ネタのグッズがあふれている。人気爆発。球団オフィシャルのグッズも沢山あるし、もちろんファンお手製のものも多い。皆、レアードの「ゴーンヌッ」を待望している。その寿司ポーズを待っている。
 
 が、その寿司ポーズなんだけど、何かこう、当初と話が違ってきてるのだ。今はホームランを打った後にレアード自身が寿司を握るジェスチャーをする。その派生形というか発展形として、横尾はホームランを打つと(ちょっと大きめな感じで)おにぎりを握る。これで定着してるから別に異存はないのだが。
 
 そもそもの最初はレアードじゃなく、3塁コーチ(当時)の白井一幸さんが「握る」ものだったんじゃないか。白井さんがレアードを連れて寿司屋へ行き、そこでホームランの約束をした。走者のたまった場面で、打順は5番サード、レアード。白井コーチがボックスで寿司のサインを出す。レアードはうなずく。何と「ホームラン打て!」のサインだ。寿司ボーイ、レアードは期待に応えてレフトスタンドに高々と打ち上げる。
 
 と、そういうものだったでしょ。いつの間にか「寿司を握る」のはコーチでなく、本人になってしまった。まぁ、白井さんはとうに現場を離れ、じゃ、緒方耕一コーチがやってくれるのかといったらやってくれないわけだが。ただ僕は「事始め」にこだわる性質だ。たぶんそれはライターだからだ。いっぺんオリジナルの「握り」サインが見たいなぁ。真の握り。緒方コーチを育てていくしかないのか。来るべき西武との大一番、いきなり緒方コーチが寿司やおにぎりを握りだしたらめっちゃ盛り上がるぞ。レアード、ホームラン打て! 横尾も続け! それがメッセージだ。
 
 ファイターズのごはんものの系譜は「チャーハン」こと、清宮幸太郎に引き継がれていくのか。「チャーハン」は握れないのが難点だ。「炒め」ポーズなのか、「清宮、ここで一発炒めろ!」等の声が飛ぶのか。もう、握れるものは握り尽くしたのが現状である。
 
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