オリ新4番・カラバイヨ活躍の陰にラミレスの存在【どら増田のオリ熱コラム #28】
故障者続出のオリックス。低迷する打線の中で今年から復帰したカラバイヨが1人、予想外ともいえる大活躍を見せている。
2015/04/18
ベースボールチャンネル編集部
緊急昇格の中で、成果を残す
「ボクはスーパースターじゃないから」
9日のロッテ戦を最後に勝利から見放されていたオリックスの中で一人大当たりしていた4番のカラバイヨは、ホームランを打っても打点をあげても直向きさを感じるコメントを残している。
失礼ながら、ヘルマンの離脱により9日のロッテ戦から一軍に緊急昇格したカラバイヨがここまでやるとは誰が想像したことだろうか。
テスト生として背番号をつけずに出場した練習試合ではテストに合格こそしたものの、、一軍のオープン戦にも帯同していなかった。だが、二軍の公式戦が始まると打率.321、ホームラン2本を記録。そのホームラン2本は、昇格前日である8日に行われた広島との試合で放ったものだ。
緊急昇格ではあったが、調子が良い状態で上がってきたことが、現在の活躍につながっているのだろう。
カラバイヨは2010年のシーズン途中にBCリーグ群馬ダイヤモンドペガサスからバファローズに入団、36試合出場で打率.257、ホームラン7本の成績を残した。しかし翌年は4試合の出場に留まり、打率.091でホームランは1本も打てず自由契約となっている。
その後、北米独立リーグを経て、2013年から再びBCリーグ群馬ダイヤモンドペガサスに入団。選手兼任コーチとして活躍し、最多本塁打と最多打点の二冠王に輝いた。
昨年はリーグ記録となるホームラン33本を放つなど前年をさらに上回る活躍を見せ、BCリーグ初の三冠王という実績を引っ提げてオリックスにテスト入団し、NPBへの復帰を果たした。
BCリーグでの活躍からNPB復帰までの心得などは、昨年から群馬ダイヤモンドペガサスで選手兼任コーチを務め、引退後はシニアディレクターに就任したアレックス・ラミレスの存在が大きいとカラバイヨは語っている。生涯日本を明言し名球会入りまでしたラミレスは打撃面以外でも日本プロ野球での成功法について、カラバイヨにアドバイスしており「個人よりチームプレー」を重視するカラバイヨの直向きな姿勢はラミレスから受け継がれたものかもしれない。