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首位・西武にじわり迫るソフトバンク。逆転優勝へのキーマン、存在感放つ外国人選手

2018/08/29

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首位・西武打線に圧巻の奪三振ショーを見せた左腕

 もう一人は7月17日に入団会見を行ったアリエル・ミランダだ。メジャー通算13勝を挙げているキューバ出身の左腕。「先発でも中継ぎでも」と求められた場所で仕事をする姿勢を見せていた。初登板は8月18日のオリックス戦。先発し5回2/3を投げて、初勝利をマークした。
 
 本拠地初登板となった同25日の西武戦、序盤は圧巻の奪三振ショーだった。首位を走る強力西武打線を前に、立ち上がりから5奪三振。140キロ台後半のストーレートに得意のチェンジアップ、フォークを織り交ぜ、バットは面白いように空を切った。若田部投手コーチが試合前に「まだ1試合しか投げていないけど、低めへの制球力がある。それに緩急を加え、打たせてテンポよくいってほしい」と話していた通り、テンポよく投げ込んでいく。
 
 球種が少ないために配球が難しいと予想していたが、甲斐拓也との相性も問題はない。3四球を与えながらも、8回までノーヒットピッチング。9回のマウンドへ向かう際にはスタンドから大きな拍手が送られた。ノーヒットノーランを達成すれば、球団としては南海時代の1943年、別所昭以来の快挙となる。球場全体から熱視線が注がれる中、先頭の秋山翔吾にライトへ運ばれ記録達成を逃した。その後1点を失い9回二死で降板したが、5対1で勝利。強烈なインパクトを残した。
 
 試合後、「(秋山に対し)合うような球を投げてしまった。(記録への)意識はなく、一人ひとりの打者に向かっていく気持ちで投げた。積極的にいけたのはよかった」と話した。
 
 サファテやデスパイネの離脱は痛手ではあるが、こうして新たな助っ人が活躍し勝利に貢献している。さぁ、レオの尻尾が見えてきた。
 
 
古江美奈子

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