中畑監督も絶大な信頼 対右打者打率.181、DeNAリリーフ陣を支える加賀繁
好調ベイスターズの中継ぎ陣の一人がサイドスローの加賀だ。実は、加賀は右打者に強く、各チームの右打者の助っ人に対しても相性がいい。
2015/04/18
右打者に強く、左打者に課題
加賀の投球パターンは至ってシンプルで、ほぼ140キロ弱のストレートにスライダーで組み立てる。
このスライダーも大きく変化して空振りを奪うというよりも、サイドスロー特有の真横にずれるタイプで、変化球にモノを言わせてバットから逃げて空振りを奪うというよりも、どちらかというとタイミングを外すという意味合いが強そうだ。
一番の特徴は、ググッと沈み込んで真横から腕が出てくる腕の振りで、これが右打者から見れば、自分にぶつかりそうな錯覚を覚えさせ、先述したグスマンのような反応を示してしまうのであろう。
反面、多くのサイドスローの投手が苦手としているように、加賀も左打者を苦手としている。
昨年は対戦打率.316と打ち込まれ、今年も左打者に限った成績は、4月16日の試合でも巨人橋本到にスタンドに放り込まれたように打率.667とふるっておらず、この傾向はここ数年続いている。
逆に言えば、加賀が勝負所で起用される場面は絶対に代打を出されない右の強打者での場面に限られてくることになり、自然と中軸を務める右の外国人打者を相手とすることが増えてくるのである。
ルナに対し不用意な初球を打たれサヨナラ打を浴びた加賀に対し、中畑監督は「目的のないボールだった」と厳しいコメントを残している。
それも加賀ならルナを抑えてくれるであろうという絶対的な信頼感の裏返しで、加賀が今後、勝負所で右の強打者を抑えられるかどうかは、試合終盤、ゲームの勝敗を左右するとも言えるだろう。
加賀が右の強打者を打ち取りベンチに颯爽と引き上げていく姿がたくさん見られれば、ベイスターズの勝ち星も積み上がっていくはずだ。
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