混戦のパ、西武が講じる首位死守への一手は? 鍵はエース・菊池雄星の登板日、ローテ変更はあるか
パ・リーグのペナントレースは5日終了時点で、上位3チームがゲーム差5の中にひしめく混戦模様。シーズンも佳境に入り、首位争いもし烈になってきた。追い上げられる首位・埼玉西武ライオンズの鍵を握るのは、エース・菊池雄星投手の先発のタイミングだろう。
2018/09/07
日本ハム・ソフトバンク、西武対策に左腕
北海道日本ハムファイターズ・栗山英樹監督の狙いは明らかだった。
首位・埼玉西武ライオンズとの2連戦に左腕投手2人を抜てき。1戦目は堀瑞輝で落としたが、2戦目は加藤貴之を約2カ月ぶりに先発で起用して勝利を挙げた。加藤は7回を零封。強力・西武打線を抑え込んだのは大きい。栗山監督はほくそ笑んでいただろう。
パ・リーグのペナントレースは首位から3位までゲーム差5の中でひしめいている。これからの戦いで重要になってくるのは対戦相手のスカウティングだ。首位・西武をどう引きずりおろすか。これからのペナントを占う上で、非常に重要になってくるはずだ。
この2連戦で栗山監督が西武に左腕投手をぶつけてきたのは、相手の苦手意識を狙ってだろう。そして、それは日本ハムだけではない。ソフトバンクは8月24日からの西武3連戦において、1戦目をエース・千賀滉大で取った後、新外国人アリエル・ミランダ、大竹耕太郎の左腕2人を先発に立てた。
西武もそんな相手の狙いを分かっていないわけではない。8月28日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦から昨年までほぼ固定していた1・2番、秋山翔吾・源田壮亮のコンビを変えた。秋山を2番に置くなど、試行錯誤が見られた。
首位を負う2チームが西武を引きずり下ろす策を講じ、西武はそれに対応していく。ペナントを争う中でのこうしたつばぜり合いは続くだろう。そして、西武は先手の策が必要になってくるはずだ。