新守護神・澤村拓一、”モヒカン頭”から垣間見る強烈な自己主張
今季からクローザーに配置転換された巨人の澤村が奮闘している。チームは借金を返済。先日はその”モヒカン頭”で物議を醸したが、その強烈な自己主張や我の強さも、野球人・澤村をつくりあげる重要な要素だ。
2015/04/19
強烈な自己主張はマイナスにはならない
巨人の澤村拓一がチームの新守護神として力投を続けている。
今季は先発から配置転換され、クローザーとなった。17日の敵地・阪神戦でも1点リードの9回から登板し、2安打を許したものの得点は与えず今季4セーブ目。チームの5連勝に大きく貢献した。17日現在で8試合に登板し、リリーフ失敗は4月10日の本拠地・ヤクルト戦のみで防御率も1.80と安定している。
しかし、そんなジャイアンツの守護神はここまで何かとグラウンド外での話題にも注目が集まりがちだ。つい最近も”モヒカン頭”の斬新な新ヘアスタイルにイメージチェンジ。しかしながらすぐに「紳士球団のイメージにそぐわない」と球団側から注意を受け、後頭部をすっきりと刈り上げたやや大人しめの髪型に変更を強いられた。このニュースはつい先日、各メディアでそれなりに大きく報じられていたので皆さんもよく知っているだろう。
チームや球団内で定められた規律を守らないことは確かにいただけない。でも、こういう澤村の個性的なキャラクターと我の強さについては、ルールの範疇を越えない程度で今後もぜひ生かしていくべきではないだろうか。
さすがに規律に厳しい巨人での”モヒカン頭”は少々やり過ぎだったにせよ、あのイメチェンを試みた本人の狙いは、強烈な自己主張の現われであったとも解釈できる。こうした姿勢を貫くことは生き馬の目を抜くような群雄割拠のプロ野球界で活躍していく上で決してマイナスにならないはずだ。