【データで選出8月月間MVP】広島・鈴木誠也、傑出した打力でセ野手トップ パは西武&ソフトバンク勢が独占
2018/09/07
DELTA
西武・ヒースの8月はサファテ並投球。巨人・メルセデスは質よりも量で貢献
投手の評価も質と量両面でどれだけ貢献したかから求める。質は「奪三振」、「与四死球」、「被本塁打」、「ゴロかフライかライナーかといった打たれた打球の種別」、量は「投球回」によって決まり、そこから同じイニングを投げた平均的な投手と比較しどれだけ多くの失点を防いだかを算出する。
パ・リーグは千賀滉大(ソフトバンク)、セ・リーグは菅野智之(巨人)がそれぞれ最高の貢献を記録した。平均が20%弱となる三振を奪う割合でともに30%前後を記録したことが失点抑止に効果的だったようだ。
デュアンテ・ヒース(西武)はその三振を奪う割合で46.8%もの値を記録した。昨季リーグMVPに輝くなど、シーズンを通して支配的な投球を見せたデニス・サファテ(ソフトバンク)の値が42.9%。この月だけ見ればヒースの投球はサファテ並だった。しかしヒースは投球の質は素晴らしいものの、救援投手であるため量(投球回)が伸びず、総合的には千賀に及ばなかった。
その量で素晴らしい貢献を見せたのがクリストファー・クリソストモ・メルセデス(巨人)だ。8月は5試合に先発し、2完投を達成。合計39回2/3を投げた。三振を奪う割合が千賀や菅野の半分以下のペースである13.5%にとどまるなど投球の質に関しては傑出したものはなかったが、長いイニングを投げることで他投手に差をつけた。1イニングあたりで平均に対してつくった差は小さかったが、その差を積み重ね大きな差をつくった形だ。
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