持ち味を出せなかった斎藤佑樹、再び1軍先発のチャンスはあるか?
日本ハムの斎藤佑樹が4月17日の楽天戦(コボスタ宮城)で今季2度目の登板を果たしたが、3回1/3を5安打、4失点でKO。結果を残すことはできなかった。斎藤は2軍降格となった。再び先発のチャンスをつかむことができるのか。
2015/04/19
生命線・スライダーの制球に苦しむ
日本ハムの斎藤佑樹が4月17日の楽天戦(コボスタ宮城)で今季2度目の登板を果たしたが、3回1/3を5安打、4失点でKO。またしても結果を残すことはできなかった。
今季初登板となった前回のロッテ戦(4月2日)は、味方に大量8点の援護をもらいながら、5回途中8安打3失点で降板。それだけに今回のピッチングがどれだけ大事なものになるかは、斎藤自身もわかっていたはずだ。栗山英樹監督も、「攻める気持ちを忘れないでほしい。前回の悔しさはこの場で晴らすしかない」と期待を込めてマウンドに送り出したのだが……。
初回こそ三者凡退で切り抜けた斎藤は、2回に先頭のペーニャを四球で歩かせると、続く藤田一也に二塁打を打たれ、無死2、3塁。一死後、後藤光尊に左中間に弾き返され2点を献上。さらに二死後、9番の福田将儀にセーフティーバントを決められ、この回3点を失った。
3回は再び三者凡退で切り抜け、立ち直るかに思えたが、4回は一死から藤田、嶋基宏に連打を浴び4点目を失った。続く後藤に四球を与えたところで、栗山監督がベンチを飛び出し投手交代を告げた。
斎藤は投球内容について、「特にスライダーの制球に苦しみ、真っ直ぐ系のボールでしか勝負ができなかった」と振り返った。
生命線であるスライダーが決まらないから、カウントを整えられない。結果、斎藤のピッチングから大胆さが消えた。元々、細かいコントロールで勝負するというよりも、テンポの良さで打ち取ってきた斎藤だけに、このピッチングができなくなるとなす術がなくなってしまう。持ち味をまったく発揮できなかったこの日のピッチングに、指揮官も落胆の色を隠せなかった。