ソフトバンク・塚田正義の目標は「観客を笑顔にできる選手」、工藤ホークス、躍動する若鷹たち
今季の工藤ホークスは、若鷹へ積極的な出番を与えている。19日の千葉ロッテ戦には2塁に高田が、センターには牧原が起用された。彼ら同様に期待がかかるのが4年目の塚田だ。先日プロ初安打で初ホームランを記録した。
2015/04/20
昨年オフには、ウインターリーグで武者修行も
ホームランの感触を尋ねられると「もう必死だったので…ま、んっ、はい、たまたま入ってくれたって感じです」と、はにかんだ。言葉に詰まりながらも必死に受け答えする姿に、スタンドからは笑いが起こる。これも塚田のキャラクターなのだろう。最後に声援を送ってくれたレフトスタンドへ何度もお辞儀する姿が初々しかった。
昨季1軍デビューを飾ったが、4試合の出場に留まり、シーズンのほとんどをファームで過ごした。そこできっちり結果を出し、確実に成長を遂げてきた。2014年ウエスタンリーグで最多打点(70)、最高出塁率(.402)に輝く活躍ぶり。オフにはプエルトリコ・ウインターリーグに派遣され武者修行を積んだ。そして掴んだ初めての開幕1軍。なかなかスタメン出場とはいかないが、少ないチャンスで結果を出そうと毎日必死にバットを振り続けている。
入団1年目、開幕して間もない頃の会話を思い出した。どんな選手になりたいか尋ねるとこんな答えが返ってきた。
「王(貞治)さんや長嶋(茂雄)さんみたいになりたいです。お2人のプレーを見ているお客さんはみんな笑顔になっていましたよね。プレーを観て笑顔になってもらえる、僕もそんな選手になりたいです!」
偉大なる先輩の名を出して語った選手像は「観客を笑顔にできる選手」。やっとスタートを切った若鷹は、私たちをどれだけ笑顔にしてくれるのか楽しみでならない。
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