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三つ巴のパ・リーグ首位攻防の行方は。“優勝争い第1ラウンド”の連戦、きょう幕開け

 混戦を極めるパ・リーグのペナントレース。各チームは20試合前後を残し、シーズンは佳境に入る。上位3チームは、5.5ゲーム差内で優勝を争っている。きょう14日から“優勝争い第1ラウンド”とも言える勝負の連戦が始まる。順位に変動はあるのか。

2018/09/14

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エース菊池のローテを変えなかった西武

 動いてこなかった。
 
 きょう14日から9連戦を迎えるパ・リーグ首位の埼玉西武ライオンズ。その初戦の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でエース・菊池雄星を先発させる。翌日から2位・福岡ソフトバンクホークスと3連戦、続いて3位・北海道日本ハムファイターズとの2連戦を控える。だが、眼下の敵ではなく、目の前の試合を一つずつ勝ち取って行くという算段でこの9日間のスタートを切るようだ。
 
 パ・リーグの優勝争いはし烈を極めている。
 
 首位・西武をソフトバンクが3ゲーム差で追い、続いて5.5ゲーム差で日本ハムがピタリと付ける。西武との直接対決を多く残している両者は勝負の時を迎えているのだ。
 
 前回のコラムでは、西武はソフトバンク戦に菊池を立てるべきではないかと書いたが、西武・辻発彦監督は勝負手を打ってはこなかった。2週間後、あるいは、最終戦までソフトバンクとの対戦があると見据えたのだろうか。泰然自若とした采配と言えるだろう。
 
 しかし、チーム状態が決して良いわけではない。
 
 もともと投手力の弱さを打線でカバーしてきたが、左腹斜筋の痛みで戦列を離れている外崎修汰に加え、12日のオリックス・バファローズ戦はキャプテン浅村栄斗が腰の張りを訴えて、欠場した。
 
 浅村は重症ではなさそうだが、外崎とともに右打者だというのは痛手だ。防御率リーグ最下位のチームは、打撃戦で勝利をつかんできた。左打者が多くいるチームにおいて、2人のアクシデントはどう影響するか。メヒアが代役の一人に挙げられるが、ポジションを考えると、起用の難しさも出てくる。「捕手・森」の出場機会が増えることになるかもしれない。
 

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