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ジャイアンツの新助っ人ホアン・フランシスコ、懸念される弱点の多さ 対応は大丈夫?

読売ジャイアンツが新助っ人としてメジャー通算48本塁打の大砲ホアン・フランシスコの獲得を発表した。大きな期待を受けるフランシスコだがメジャー時代の成績を考えれば活躍には疑問符が付く。

2015/04/22

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若干27歳のパワーヒッター獲得

 21日、読売ジャイアンツは新助っ人としてホアン・フランシスコ(27歳 右投左打)と契約したことを発表した。背番号はブリュワーズ時代と同じ21番、契約金2000万円、年俸1億2000万円。
 

 
 パワーだけならメジャーでもモンスター級との評価を受けており、メジャー通算48本塁打を放っているフランシスコ。故障者、不調者が続出のジャイアンツ打線を立て直す切り札として、その打棒にかかる期待は大きい。途中獲得ながら非常に高い契約となっていることからもその期待の高さがうかがえる。フランシスコは日本野球に適応できるのだろうか?メジャーでの成績、過去の助っ人選手との比較を元にその活躍を占ってみる。

 フランシスコは2004年5月に16歳でシンシナティ・レッズに入団。2009年に2A,3Aで27本塁打、93打点の活躍を見せ9月にメジャー初昇格を果たした。昇格から3年間はわずか81試合(181打席)となかなか出場機会を得られなかったものの、09~10年にはハイレベルと言われるドミニカのウインター・リーグで2年連続MVP、11年にはレッズの本拠地グレートアメリカンボールパーク史上2位の153mという超特大弾を放つなど随所に活躍を見せている。
 
 まとまった出場機会を得られるようになったのは2012年のブレーブス移籍後。自己最多の93試合に出場し、205打席ながら9本塁打を記録した。翌13年は6月に1塁手不足に喘ぐブリュワーズにトレード。右打者のユニエスキー・ベタンコート(元オリックス)とプラトーンを組む形で主に右投手先発時に起用され、通年で124試合18本塁打と自己最高の成績を残した。
 
 ブルージェイズでプレーした昨年は昇格後1か月で9本塁打、最初の126打席でOPS.961の活躍を見せたものの、以降は194打席で.613と尻すぼみ。OPSでは自己最高の.747を記録したものの本塁打は16本と前年を下回った。今季はレイズのキャンプに招待選手として参加するも打率.150、40打席で18三振と結果を残せず今月頭にリリース。母国ドミニカで調整に励んでいたところをジャイアンツが獲得した。
メジャー通算8年:404試合 48本塁打 152打点 2盗塁 打率.236 出塁率.297 OPS.736
 
 フランシスコの最大の魅力とされているのがその類まれなるパワー。昨年は320打席ながら16本塁打、ここ3年間では910打席で43本塁打と約20打席に1本のペースで本塁打を放っている。これはホセ・バティスタやミゲール・カブレラらメジャー屈指のパワーヒッターに匹敵するペースだ。
 
 広角に大きい打球が打てるのも魅力の一つで、ここ3年間で放った43本塁打の1/3以上にあたる16本をセンターから左方向へと運んでいる。27歳という若さでこれだけのパワーを持った打者が来日することは非常に珍しい。

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