ジャイアンツの新助っ人ホアン・フランシスコ、懸念される弱点の多さ 対応は大丈夫?
読売ジャイアンツが新助っ人としてメジャー通算48本塁打の大砲ホアン・フランシスコの獲得を発表した。大きな期待を受けるフランシスコだがメジャー時代の成績を考えれば活躍には疑問符が付く。
2015/04/22
過去の助っ人選手と比較
過去の助っ人選手とも比較してみよう。米大手データサイト『Baseball Reference』はフランシスコとメジャーでの成績が似ている選手として2011年に読売に所属したジョシュ・フィールズ(元読売)をあげている。
フランシスコ:打率.236 出塁率.297 OPS.736 三振率34.4% 本塁打率4.4%
フィールズ:打率.234 出塁率.304 OPS.724 三振率29.5% 本塁打率4.3%
破格のパワー、ポジション、守備の拙さ、対左(右)への対応、三振の多さと共通点が多く、実際三振率こそフランシスコが頭一つ抜けているがその他の成績はかなり近い数字が出ていることがわかる。
ではフィールズの日本での成績はというとこれが大外れ。左投手こそ.283、2本塁打と打ち込んだものの、右投手を全く打てずシーズントータルでは打率.202/OPS.553に終わっている。あくまでメジャーでの成績が似ているだけとはいえ不安な前例だ。また成績が似ている選手として他に元ダイエーのトンプソンもあげられているがこちらも日本では活躍できずに終わっている。
阿部や亀井の故障、セペダや村田らの不振という苦境に陥っているジャイアンツだが、彼らに加えアンダーソンや中井大介らもおり故障者、不調者の調子が戻れば決して内野両コーナーの層は薄くない。数々の弱点に加えて、こうしたチーム事情も考えるとフランシスコの活躍はかなり難しいと考えられる。一方で類まれなパワー(と三振の多さ)で元近鉄のブライアントやペーニャのような選手になる可能性も捨てきれない。ハイリスク・ハイリターンの補強になりそうだ。
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