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強いカープ二軍 最下位一軍の救世主が現れるか

4月21日現在、ウエスタンリーグの首位を走るカープ。一軍に劣らないカープファンの声援の中、選手は着々と攻守で実戦、実績を積み重ねて一軍昇格を目指している。

2015/04/23

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若手、ベテラン、首脳陣、全員で声を出す

 今季から二軍投手コーチに就任した佐々岡真司は、それぞれの選手の長所を存分に引き出している。

「しっかりと自分のフォームで、自分の腕の振りで投げなさいと言っています。まず、自分のボールを投げること。小さくなって欲しくはありません」

 だから、「四球」や「ボール先行」を厳しく問うことはしない。そこには、佐々岡が評論家として過ごした7年間の思いが詰まっている。

 「良いピッチャーなのに、一軍に上がってこないと感じたこともありました。入団当初とピッチングが変わっている選手もいました。やはり、自分の良いところを出して欲しいと思いながら(ネット裏から)見ていました」

 投手陣が自らの強みを発揮する。ロースコアのゲームになる。野手は、高い緊張感の中で守ることになる。このサイクルが、チームの守備力アップにもつながる。

 6年目の庄司隼人がセカンドで堅実な守備と好調な打撃でチームの中心になれば、18歳のルーキー桒原樹が球際の強さを武器にショートで起用され続けている。
 さらに、ベテランの廣瀬純が、栗原健太が率先して汗を流し、ベンチで大きな声を出す。コーチ兼任の東出輝裕のアドバイスは多くの選手の心の支えになっている。

 若手からベテラン、首脳陣に至るまで、チームがひとつになって、大きな声がベンチから響き渡る。ウエスタンリーグ首位争いを演じるカープ二軍は、多くのファンに、今日もカープの魂を見せてくれている。

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