オリ新勝利の方程式はKTM! セットアッパー・塚原誕生【どら増田のオリ熱コラム #30】
自慢のリリーフ陣が故障で離脱しているオリックス。しかし、ようやく新・勝利の方程式が確定しつつある。その一角を担うことになりそうなのが、塚原頌平だ。
2015/04/24
21日はピンチを凌ぐピッチング
21日のロッテ戦、塚原頌平は8回2アウト2塁の場面から海田に代わって登板した。8回こそ登板後最初のバッターだった今江をサードゴロに打ち取ったものの、9回は2アウト2、3塁というサヨナラのピンチを迎えた。
しかしこの場面を得意のフォークで岡田をショートゴロに打ち取り切り抜ける。続く10回も1アウト1、2塁という大ピンチを作ったが、またもや今江をゲッツーに打ち取り、オリックスファンにとっては心臓が飛び出しそうなくらい緊張の場面をことごとく凌いでみせた。
試合は塚原の同期である駿太が12回に勝ち越しタイムリーを放ち4時間51分に渡る死闘をオリックスが制している。
塚原は5日の日本ハム戦で3シーズン振りの一軍登板を果たすと、平野佳寿に続いて佐藤達也が離脱したこともあり、マエストリや白仁田とともにロングリリーフが出来る中継ぎとして一軍に残り続けている。
本来であれば先発向きのピッチャーであり、山崎福也が再調整のため二軍に降格して枠が空いている先発”6番手”の候補になるかと思われていた。
しかし今のオリックスはまだ6番手を考えているような余裕はない。
21日の試合では今シーズン関東未勝利だったこともあり、レフトスタンドのオリックスファンは「何でもいい勝ってくれ」という心境だった。その象徴として東京応援団の名物男”50番先生”が9回と10回のリードを回跨ぎしただけではなく、12回に3度目のリードをした。これは団員が増えた近年では珍しいこと。先生が10回にリードした「当たっても…エラーでも…何でもいいから!がんばれ!がんばれ!平野!」というコールは、あの日マリンにいたオリックスファンの総意と言ってもいい。