オリ新勝利の方程式はKTM! セットアッパー・塚原誕生【どら増田のオリ熱コラム #30】
自慢のリリーフ陣が故障で離脱しているオリックス。しかし、ようやく新・勝利の方程式が確定しつつある。その一角を担うことになりそうなのが、塚原頌平だ。
2015/04/24
22日はパーフェクトリリーフ
「バファローズのピッチャー海田に代わりまして塚原」
死闘から一夜明けて、8回に再び塚原がコールされると、レフトスタンドから少しどよめきが起こった。前日緊張した場面で2回1/3を投げている塚原が連投すると思っていたファンは少なかったのではないだろうか。
投球練習している塚原を見ていると周りにいた一人のファンが「森脇さんは塚原をセットアッパーにしようとしてるんじゃないかな。海田、塚原、馬原のKTMで行こうとしてるような気がする」と私に言ってきた。
確かに塚原は145キロ前後の直球とフォークボールが持ち味。セットアッパーとしての条件は満たしている。制球に難点があるがそれはセットアッパーになったばかりの佐藤達也も同じだった。ただ前日の一人舞台は気になったし不安が大きいのも事実である。
塚原はそんな不安を一蹴するような堂々とかつ攻めるピッチングを見せた。清田と根元を力強いストレートで圧倒すると、代打で登場したルーキー中村を空振り三振に斬って取り、セットアッパーとして文句のつけようがない完璧な内容でチームの5連勝に貢献したのだ。ピンチの連続だった前日を無失点で抑えられたことが塚原の自信に繋がったのであれば、チームも4時間51分の死闘をやった甲斐があるというもんだ。