侍ジャパン・稲葉監督、2018年は“試せる年” 日米野球は岡本、森ら今季成長の若手に期待
2018/10/10
Kana Yamagishi
11月に開催される「2018日米野球」の記者会見が10日、東京都内で行われ、野球日本代表「侍ジャパン」の出場選手が発表された。2020年の東京五輪を見据え、初選出の若手が多く名を連ねた今回の代表。稲葉篤紀監督は2018年を「試すことのできる年」と位置付けているとし、「試してみたいと思った」と選出理由を明かした。
今季、読売ジャイアンツの4番に座り、打率3割、30本塁打、100打点を最年少で達成した岡本和真内野手が初選出。稲葉監督は「今年1年で非常に成長した選手。ジャイアンツの4番で結果を残し、精神的にも強さを持っている」と評価した。将来の4番候補になる可能性は十分にあると語ったが、「初めてジャパンに入るということで、(4番の)プレッシャーはあまりかけない方がいいかもしれない」と検討の余地を残した。
“打てるキャッチャー”の期待を背負い、初選出されたのが埼玉西武ライオンズの森友哉捕手だ。指揮官は、捕手は守ることが一番大事とした上で、「国際大会は点を取らないと勝てない」と厳しさを口にした。今季の森について「打つ方は期待通りの活躍。キャッチャーとしてもブロッキングが安定し、リードも上手くピッチャーを引っ張っている」と語り、成長ぶりに期待を寄せた。
稲葉監督率いる侍ジャパンの最終目標は東京五輪の金メダル。MLBオールスターという“世界最強チーム”との対戦は、若手選手をはじめとした代表メンバーにとって大きな経験となる。稲葉監督は「選手には経験がオリンピックにつながることを意識してほしい。勝ちにこだわる采配をしていきたい」と意気込んだ。
侍ジャパンは11月7日にチャイニーズ・タイペイとの壮行試合を行い、9~11日に東京ドーム、13日にマツダスタジアム、14、15日にナゴヤドームでMLBオールスターチームと対戦する。