開幕から4試合連続QS カープ・ジョンソンが日本プロ野球に適応できた理由
最下位に低迷するカープ。その中で新助っ人ジョンソンが結果を残している。先発陣の中で貴重な左投手は、4月24日時点で先発した4試合すべてでクオリティースタートを記録している。
2015/04/26
貴重な左の先発として役割を果たす
7勝13敗。ペナントレース開幕前は優勝候補に推す評論家も多かった広島は、4月24日時点で最下位と苦しんでいる。
だからといって、優勝戦線から離脱したと断言するには早すぎる。
チーム打率はセ・リーグ5位の.235と低迷しているが、その分、投手陣がチーム防御率2.20と踏ん張っているからだ。
なかでも、チームにとってうれしい材料は、新外国人のジョンソンの存在である。
勝利数は2勝ながら、防御率はリーグ4位の1.16。これまで登板した4試合すべてでクオリティースタートを記録するなど、抜群のパフォーマンスを続けている。前田健太、黒田博樹、野村祐輔、大瀬良大地と右投手の先発は揃っているが、チームにとって左のスターターがいないのが懸案事項のひとつでもあった。現時点でのジョンソンは、その穴を見事に埋めていることになるだろう。
メジャーリーグでは通算0勝と実績はないが、3Aでは2013年から2年連続で二けた勝利をマーク。広島入りは、日米6球団が競合したとも言われており、ツーシーム、カーブ、カットボール、シンカーと多彩な球種を操る投球術は高く評価されていた。
チームメイトの新井貴浩も、「真っすぐもピュっと来るし、ツーシームもバッターの手元でよく沈んでいましたから。あれだけボールを動かされるとバッターは嫌ですよね」と、その能力を賞賛していたくらいだ。
投手としてのポテンシャルは高い。だが、ジョンソンが来日後すぐに順応できたのは、それだけが理由ではない。