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ジャイアンツ・橋本到の原動力は『悔しさ』

プロ7年目を迎えた24歳・橋本到がレギュラー獲得に向けて奮闘している。攻守にわたって存在感を示し続けており、今や巨人にとって欠かせない戦力になりつつある。

2015/04/26

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これまでの悔しさを結果に

 ジャイアンツの背番号32が躍動している。今年でプロ7年目を迎えた24歳・橋本到だ。16日のDeNA戦(横浜)から一軍に昇格し、いきなり3番・中堅でスタメンに抜擢されると1号2ランを含む3安打3打点3得点の大活躍。その後も攻守にわたって存在感を示し続けており、今や巨人にとって欠かせない戦力になりつつある。

 そんな橋本の原動力となっているのが「悔しさ」だ。

 宮崎キャンプ中から紅白戦で安打を重ねて必死にアピールしていたものの、その勢いもオープン戦になると失速。開幕一軍の座こそ今季も昨年に続いてつかんだが、ベンチ要員で目立った活躍もないまま、開幕3連戦後の3月30日に二軍降格を命じられた。10人近くの候補者であふれかえっていた外野手の定位置争いではスタート時点で敗れ、涙を飲んでいたのだ。「二軍にいた時は、ただ単に悔しかった」とは16日の試合後、橋本が口にしたコメントである。
 キャンプやオープン戦で同期の外野手・大田泰示が4番起用されるなど周囲の評価を上げ、原監督から熱い眼差しを向けられていたことも内心では忸怩たる思いを募らせていただろう。
 開幕前にその大田が左大腿部肉離れで戦線離脱。自分より前を走っていた同期のライバルのリタイアに喜ぶような橋本ではないが、やる気を再点火させたのは確か。その後、自らも二軍行きとなってファームでリハビリ調整中だった大田と同じ立場となり、あらためて危機感を倍増させたようだ。

 もともと潜在能力は抜群と言われていた。
 172センチの小柄ながら一発や長打を打てる小力もある。そして何と言っても橋本の最大の長所は遠投120メートルを誇る強肩。さらには50メートル走で6秒0をマークする足も大きな武器だ。三拍子揃っていながらも、ここまで年間を通じてレギュラー定着がなかなか果たせない理由は一体何なのか。それはやはり好不調の波が激しいことが一番のマイナス要因になっていると言わざるを得ない。

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