“東京決戦”力量は僅差 攻撃力武器のヤクルト、2戦目を菅野に託す巨人…カギは中継ぎか【セCSファースト展望】
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが13日、セ・パ両リーグで開幕する。セ・リーグは、東京ヤクルトスワローズと読売ジャイアンの東京に本拠地を置く両者がファーストシリーズを戦う。
2018/10/13
ヤクルト初戦先発は“巨人キラー”小川
今季対戦成績は、ホームのヤクルトが13勝11敗とリードしているが、両者にそれほどの力はないだろう。3戦目までもつれる可能性もある。
キーマンは、ヤクルト初戦先発・小川泰弘、巨人の2戦目の先発予定の菅野智之でもなく、両チームのリリーバーではないか。3戦目は、1点を争う僅差のゲームになるかもしれない。
今季のヤクルトは、攻撃力を武器に逃げ切って勝ってきた。雄平、坂口智隆、山田哲人の3人がシーズン打率3割をマーク。故障で調整中の3割打者・青木宣親が復帰できれば、さらに迫力のある打線となる。少しでも多く得点を挙げて終盤を迎えたい。
初戦先発の小川は、今季巨人戦は5戦4勝と例年通り相性が良い。確実に勝って2戦目以降につなげたいところだ。小川が優位なピッチングを見せることで、リリーバーに大きなプラス効果をもたらすはずだ。近藤一樹や梅野雄吾らから石山泰稚へつなげる戦い方に持ち込みたい。
小川淳司監督は前回の就任時に、ルーキーの山田哲をCSで抜擢する思い切った采配を見せた。山田のその後の成長を促したともいわれるが、今回もデビュー戦でいきなり初本塁打を放った村上宗隆や今季プロ入り初勝利を飾った高橋奎二などの起用があるかもしれない。