“東京決戦”力量は僅差 攻撃力武器のヤクルト、2戦目を菅野に託す巨人…カギは中継ぎか【セCSファースト展望】
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが13日、セ・パ両リーグで開幕する。セ・リーグは、東京ヤクルトスワローズと読売ジャイアンの東京に本拠地を置く両者がファーストシリーズを戦う。
2018/10/13
苦手広島が待つファイナルSへ「勝ち方」重要
対する巨人は、高橋由伸監督の退任が決まっており、選手たちのモチベーションが高い。
3年前、原辰徳前監督が退任し、結果的に高橋監督の現役最後の舞台となったのが神宮球場だった。因縁の場所で負けるわけにはいかないだろう。
巨人は初戦の先発に今村信貴を立てる。
今季6勝のサウスポーは8、9月で4勝を挙げるなど、調子を上げている。今季、神宮で投げるのは初めてになるが、シーズン終盤になって確立した畠世周から山口俊のパターンにつなげたい。2戦目にエースの菅野がいる分、思い切っていけるはずだ。
巨人からすれば、2戦目の菅野は確実に勝てると踏んでいるだろう。1戦目をどう乗り切るか。理想は2連勝だが、たとえタイになったとしても、3戦目にはメルセデスが控えて、勝ち切るつもりだ。
打線は4番の岡本和真がシーズン3割30本塁打100打点をマーク。彼の野球人生にとっても大きな舞台になるはずだ。1番を打つ坂本勇人、ヤクルト初戦先発・小川との相性がいい田中俊太らの出塁が鍵を握る。
ともに、1位・広島東洋カープとの対戦成績が悪い両者は、ファーストステージを勝ち上がっても、ファイナルステージを勝ち抜くのは容易ではない。だからこそ、この舞台でいかに勢いを付けられるか。勝ち方にもこだわってほしい。
氏原英明