ドラフト、球団別補強ポイントは? 5年後の陣容から探る指名すべき選手<日本ハム・ソフトバンク・西武>
2018/10/22
プロ野球ドラフト会議が25日に開催される。今年も大阪桐蔭の藤原恭大や根尾昂、金足農の吉田輝星ら注目選手が目白押しだ。各球団はどんな選手を獲得したらいいだろうか。
ドラフト会議は、数年後のチーム編成を見据えた指名が重要だ。現在のローテーション、ラインアップの陣容は5年後いかに変化するかを考え、補強ポイントを探る。
ドラフト注目選手<投手編>・<野手編>と合わせて、読者・ファンの方々には各球団の指名すべき選手を考えながらドラフト会議を楽しんでもらえたらと思う。
今回はパ・リーグの日本ハム、ソフトバンク、西武の3球団の補強ポイントを挙げる。※カッコ内は2018年・2023年の満年齢。
北海道日本ハムファイターズ
補強ポイント 高校生投手・即戦力のセットアッパー/高校生外野手
<現在ローテ> <5年後>
上沢直之(24歳) 有原航平(31歳)
マルティネス(28歳) 上沢直之(29歳)
有原航平(26歳) 加藤貴之(31歳)
加藤貴之(26歳) 堀瑞輝(25歳)
高梨裕稔(27歳) 上原健太(29歳)
村田透(33歳) 田中瑛斗(24歳)
<中継ぎ>
井口和朋(24歳) 田中豊樹(30歳)
浦野博司(29歳) 公文克彦(31歳)
公文克彦(26歳) 立田将太(27歳)
鍵谷陽平(28歳) 宮台康平(28歳)
<セットアッパー>
宮西尚生(33歳) 鍵谷陽平(33歳)
トンキン(29歳) 玉井大翔(31歳)
<クローザー>
石川直也(22歳) 石川直也(27歳)
スカウティングと育成を企業理念に掲げる日本ハム。実にバランスよく編成されている。そのため、極端に穴の空いた補強ポイントは見つからない。つまり、目玉選手を上位で指名できるということだ。
今季は先発ローテ陣がやや安定しなかった。だが、上沢直之はエース格に成長し、石川直也がクローザーを務めるなど、次なる世代のチームの軸はできつつある。
しかし、5年以内に現在のローテの軸である有原航平、加藤貴之、上沢が国内フリーエージェント(FA)権を取得する。全員が移籍するとは考えにくいが、投手は高校生を指名すると、穴は埋まっていくだろう。
即戦力としては、FA移籍の可能性がある宮西尚生の後釜候補を見つけておきたい。
<現在のラインアップ> <5年後>
1(中)西川遥輝(26歳) (右)淺間大基(27歳)
2(右)大田泰示(28歳) (二)渡邊諒(28歳)
3(指)近藤健介(25歳) (中)西川遥輝(31歳)
4(一)中田翔(29歳) (左)大田泰示(33歳)
5(三)レアード(31歳) (指)近藤健介(30歳)
6(左)淺間大基(22歳) (一)清宮幸太郎(24歳)
7(二)渡邉諒(23歳) (三)高濱祐仁(27歳)
8(捕)清水優心(22歳) (捕)清水優心(27歳)
9(遊)中島卓也(27歳) (遊)平沼翔太(26歳)
野手は若い世代が台頭し、この2年は安泰と言えるだろう。しかし、5年以内には、西川遥輝、大田泰示、近藤健介がFA権を取得する。特に、西川はメジャーリーグでも活躍できる可能性を秘めており、移籍する事を想定しておいたほうが良いかもしれない。
次世代は淺間が育っている。だが、5年後を想定した補強ポイントを挙げるなら、高校生の外野手が必要かもしれない。将来的には清宮幸太郎が主軸を打ってくれるだろうが、周りを固める中軸タイプがいるといいだろう。