大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



【データで選出9・10月月間MVP】日本ハム・西川、月間13盗塁でパ野手トップ セ投手は巨人・菅野が投球回で圧倒

2018/10/19

text By

photo

DELTA



投球回で傑出の菅野、多和田は奪三振以外で高い成果

 投手の評価も質と量両面でどれだけ貢献したかから求める。質は「奪三振」、「与四死球」、「被本塁打」、「ゴロかフライかライナーかといった打たれた打球の種別」、量は「投球回」によって決まり、そこから同じイニングを投げた平均的な投手と比較しどれだけ多くの失点を防いだかを算出する。
 

 
 パ・リーグは則本昂大(楽天)、セ・リーグは菅野がそれぞれ最高の貢献を記録したが、特に菅野の値が際立っている。あらゆる分野ですばらしい成績を残した菅野はだが、特に傑出していたのが投球回だ。9・10月は6度の先発で7イニングを3度、9イニングを3度投げ、さらに10月9日には救援登板もこなした。高い質で非常に多くの量をこなし、全体の中でも傑出した数字を残した。
 
 圧倒的な奪三振能力で貢献したのが松井裕樹(楽天)だ。ここ数年務めていた救援から、9・10月の最後の2登板で先発に復帰。計11イニングで21三振を奪う鮮烈な投球を見せた。パ・リーグ1位の則本の半分の投球回ながら2位につけており、短いイニングながら非常に高い質の投球だったことがわかる。
 
 反対に月間MVPを獲得した多和田は、奪三振面は平均的な割合である20%弱に劣るが、パ・リーグ3位にランクイン。これは35イニングと多くの投球回をこなしたことに加え、奪三振以外の重要な要素である、与四球を抑えること、ゴロを打たせること、本塁打を抑えることでいずれも高い成果を挙げたためだ。多和田は今季、シーズンを通してこうしたスタイルで好投を続け、優勝に貢献した。
 
 
DELTA
 
 
バックナンバーに戻る

1 2 3


error: Content is protected !!