“高校ビッグ3”の活躍は? 2桁勝利で新人王候補も…2017年ドラフト1位の1年後
2018/10/24
セ・リーグ
今季セ・リーグのドラ1ルーキーは5人が1軍出場を果たした。横浜DeNAベイスターズに入団した東克樹投手は11勝を挙げる大活躍。また1軍未出場の広島東洋カープ中村奨成捕手も2軍で83試合に出場するなど力をつけた。
<広島東洋カープ>
中村奨成捕手(広陵高)
第99回選手権で1大会6本塁打で最多記録を更新し、広陵高から鳴り物入りで入団。今季はファーム83試合に出場し、捕手としてじっくり経験を積んだ1年となった。打率は.201と期待される数字には遠いが、フレッシュオールスターではウエスタン・リーグ選抜の先発マスクを被り、勝利に貢献した。
<東京ヤクルトスワローズ>
村上宗隆内野手(九州学院高)
高校通算52本塁打のスラッガーは、プロ入り後に捕手から内野手に転向。今季はファームで17本塁打をマークし、持ち前の長打力を発揮した。シーズン終盤に1軍出場を果たし、初打席で初本塁打を記録した。
<読売ジャイアンツ>
鍬原拓也投手(中央大)
ファームでは防御率3.43と安定した成績を残した。1軍では5試合に先発し、クオリティスタートは1度という不安定な投球が続いたが、大学時代から定評のある奪三振力は健在で、プロでも27回2/3で35奪三振を記録した。将来のエース候補としての片鱗を見せつけた。
<横浜DeNAベイスターズ>
東克樹投手(立命館大)
DeNA投手陣が軒並み低調の中、11勝という大車輪の活躍を見せた。新人王最有力候補にも挙がっている。チーム内で唯一規定投球回に到達。奪三振率9.06は、規定投球回に達した投手としては堂々のリーグ1位となった。防御率も巨人・菅野智之に次ぐリーグ2位で、来季もエース級の活躍が期待される。
<中日ドラゴンズ>
鈴木博志投手(ヤマハ)
救援投手としてチーム最多の53試合に登板した。11試合に登板した4月は、150キロ超の速球を武器に防御率1.59と抜群の安定感を見せた。4月21日には初白星をマーク。5月は防御率5.73と大きく数字を落としたが、7月までに44試合に登板した。8月に成績不振で出場登録を抹消され、9月21日に再昇格した。
<阪神タイガース>
馬場皐輔投手(仙台大)
力のある直球と多彩な変化球を武器に仙台大から入団。1軍初マウンドとなった6月21日のオリックス・バファローズ戦では、6回を5安打1失点にまとめた。プロ初勝利とはならなかったが、1軍でも十分に通用することを示した。フレッシュオールスターでウエスタン・リーグ選抜の先発投手に選ばれ、広島の中村とバッテリーを組んだ。