出場停止の楽天・アマダ―、母国メキシコWLで活躍中
2018/11/02
今年8月に禁止薬物の陽性反応により、NPBから6カ月の出場停止処分を言い渡された東北楽天ゴールデンイーグルスのジャフェット・アマダー内野手。現在は母国メキシコのウインターリーグに参戦しており、打撃好調を維持しているようだ。現地1日メキシコメディア『プーロ・ベイスボル』が報じている。
メキシコのウインターリーグは現地10月12日に開幕。アマダーはチャロス・デ・ハリスコの一員として、10月31日までの全16試合にフル出場中だ。31日の試合にも「4番・指名打者(DH)」で先発したアマダーは、1本塁打を含む4打数3安打2打点の活躍でチームの勝利に貢献している。そして、ここまで4本塁打、15打点という成績を残しており、この2部門でリーグトップに立っている。
8月1日のオリックス・バファローズ戦を最後に実戦から離れていたアマダーだが、その分、母国でのプレーに準備はできていたようだ。チャロスのライモンド・パディージャSD(スポーツディレクター)はシーズン開幕前に「アマダーをシーズン最初から使えるのは重要なことだ。20日間のチーム練習にも参加できるし、それはわれわれにとって素晴らしいこと。きっとチームの力になってくれるだろう」と述べていた。
また同SDは、アマダーの日本での騒動についても「その件についてはわれわれやチームにとっては関係のないことであり、意見することはできない。彼自身が向き合わねばいけないことだ。もし彼が過ちを犯していたとするなら、きちんと責任を持ってくれるだろう。だが、彼のそうした状況がわれわれに影響することはない」とアマダーを全面的にチームに受け入れる姿勢を見せていた。
8月9日にNPBの処分が確定し、翌10日に自らの潔白をツイッター上で投稿して以来、その更新も滞っており、アマダー自身の声は聞こえてこないが、そのパフォーマンスが好調なのは確かなようだ。処分が解けるのは来年2月。来季の去就はいまだ明らかになっていないが、今は母国メキシコで結果という答えを出し続けるしかなさそうだ。
高橋康光