巨人・松原聖弥、ダイヤモンド1周15秒台の脚力。大舞台で発揮した才能、甲斐に重なった育成出身のスター性
読売ジャイアンツ対MLBオールスターチームによる「2018日米野球エキシビションゲーム」が8日、東京ドームで行われた。巨人は6-9で惜しくも敗れたが、途中出場の松原聖弥外野手ら若手が躍動した。
2018/11/09
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侍ジャパン事業によって変化したオフシーズン
2014年に「株式会社NPBエンタープライズ」が設立されてから、「侍ジャパン事業」がシーズン前後に組み込まれるようになった。かつての日本代表トップチームは大会ごとの結成ばかりだったが、シーズンの前後に親善試合を行うなどの事業を行うようになったのだ。
今回の「2018年日米野球」もその一環であるが、大会を開催する過程において、出場チームとの強化試合を行うなど別の舞台が用意されることもある。本大会に入る前の肩慣らしの練習試合のようなものだが、この日の巨人は、まさにその恩恵を受けて、代表に入れなかった選手達や若手が貴重な経験を積むことができたのだ。
貴重な経験の場として思い起こすのは、2017年ワールドベースボールクラシック(WBC)の直前合宿だ。
当時、2大会ぶりの優勝を目指していた侍ジャパンは宮崎合宿を実施。初実践の相手として福岡ソフトバンクホークスと「オープニングマッチ」を開催した。侍ジャパンは当時、メジャーリーガーだった青木宣親を除くベストメンバーで試合に臨んだが、若手中心のソフトバンクに0−2で敗北したのだった。
そのチームの捕手を務めていたのが、今年の日本シリーズMVPを受賞した甲斐拓也だった。