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理想は『ペトコパーク』。定常的な横浜公園の利活用へ、横浜DeNAベイスターズの新たなアプローチ

10月24日にTHE BAYS内、CREATIVE SPORTS LABにおいて『YOKOHAMA PARK LIFE #1 ~公園からまちが変わる!?~』というトークイベントが開催された。『横浜スポーツタウン構想』を進める横浜DeNAベイスターズにとって、横浜スタジアムが内包される横浜公園は重要なカギを握る。

2018/11/12

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横浜公園の価値や魅力をさらに高めたい

 DeNAは球団創設時から横浜公園とハマスタを舞台とした『コミュニティボールパーク化』構想を掲げ、延いては近年、野球を中心としたスポーツをもって行政やパートナー企業と共に街に賑わいをつくる『横浜スポーツタウン構想』に着手している。これらの構想にあって、横浜公園は非常に重要なファクターだと言える。
 

 
 球団はこれまで試合日の練習中にセンターのフェンスをオープンにし横浜公園からスタジアム内が見える『ドリームゲート』を設置したり、シーズン中はビジター開催であっても横浜公園にビアガーデンをオープン、また今年の8月10日~12日のスペシャルイベント『勝祭 2018』では、横浜公園はもちろん隣接する日本大通りを歩行者天国にしてファンと一緒に楽しめるイベントを開催するなど、さまざまなアクションを起こしている。
 
 林氏は、目指すは定常的な横浜公園の利活用だという。
 
「将来を見据え今やれることはやっています。正直申し上げれば、プロ野球の試合観戦のために横浜スタジアムに訪れているお客さまで“横浜公園に来ている”という感覚を持っている方は少ないと思います。理想としては、フェンス外に子ども用の砂場や球場が併設された“パーク・アット・ザ・パーク”の代名詞であるサンディエゴパドレスのペトコパークのように“野球”を活用したアプローチを今後も模索していきたいですね」
 
 懸念材料とクリアすべき問題は、横浜スタジアムで試合が開催されないときだ。
 
「やはり試合やイベントのない日は比較的閑散としていますし、わざわざ横浜公園に訪れようという人は少ないと思います。結局、試合やイベントは単発のものですから何か催されていなければ、やはり人が来ることはない。そうではなく我々としては横浜スタジアムと横浜公園を定常的に人が訪れる空間にしたいんです」
 
 どうすれば人が日常的に訪れるようになるのか――およそプロ野球の球団が考察すべく枠組みを超え、社会的価値のあるテーマに対し本気なのがDeNAという球団の面白さであり、魅力でもあるのだろう。
 
 林氏は決意も新たに言う。
 
「議論の余地は多くあるので、このようなトークイベントは今後も重ねていきたいと思います。またトークイベントだけに終わるのではなく、当然シーズン中やオフには周りの方々を巻き込んで継続的にイベントを行っていきたいと思います」
 
 公共の場だけに大胆な利活用にあたってのハードルは高く、大事なのは時間をかけ綿密に練り込んだ計画が必要だということ。果たしてどれだけ準備ができるのか。公園のプロフェッショナルたちの知見と球団が持つ野球を通じたノウハウが融合したとき、果たして何が起こり、どんな未来が現実のものとなるのか楽しみにしたい。

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