ソフトバンク・グラシアル、来季契約について「ホークスの手の中にある」
2018/11/16
Getty Images
福岡ソフトバンクホークスの日本一に貢献したキューバ人選手ジュリスベル・グラシアル内野手。日本での長いシーズンを終え母国に帰国した彼のインタビューが現地13日(日本時間14日)、地元紙『グランマ』に掲載された。日本野球への印象などが語られている。
今年2月にホークスに入団した33歳は、日本でのシーズンを終え、「少し疲れてはいるが、とても満足している。何カ月も頑張ってきたし、キューバに戻り、大事な家族に会えて良かった」と語る。
日本でのプレーは素晴らしい経験と言うグラシアルは「日本球界の厳しさに少しずつアジャストしていった。チームの要求に応える事は出来たと思っている。いずれにしても最も難しかったのはアジャストすることだった」と述べる。
そして日本の野球については「投手中心の野球をする。クオリティが高く、素晴らしい制球力を持つ投手がたくさんいる。皆90マイル(約144キロ)以上のストレートを投げ、様々な球種を操る。そして最も重要な事は、敵を非常によく研究し、一人一人の打者の情報をうまく利用する」とその印象を語っている。
また、日本野球についてのキーワードを一言でという質問には「高い規律とたゆまぬ練習。練習して、そして練習する、それが日本野球のスピリットだ」と言う。
懸案事項とされていた、今冬のキューバ国内リーグへの参戦については「チームが私を必要としてくれているのはありがたいこと」と前置きをしつつも「まだ何ともわからない。休息が必要だし、10カ月も家を空けて家族と離れていた。家庭の事にも取り組みたい」と述べた。
最後に、気になる来季については「自分の出来は悪くなかったと思っている。ただ契約の更新についてはホークスの手の中にある」とコメントした。
グラシアルは、今季を出場54試合、打率.292、9本塁打、30打点という成績で終えた。ホークスのハイレベルな外国人枠争いを巡り、出場機会は限られたが、少ないチャンスをものにして数字以上のインパクトを残した。残留も濃厚ということもあり、今年の経験も踏まえて来季は更なる活躍が見られそうだ。
高橋康光