巨人、丸佳浩が入団会見 今季打撃6部門で自己ベスト「闘志を前面に出して泥臭く」
2018/12/12
原監督「オーダーを組むのも非常に楽しみ」
読売ジャイアンツは11日、球団公式サイトにて広島東洋カープからフリーエージェント(FA)宣言をしていた丸佳浩外野手と契約し、入団会見を行ったことを発表した。背番号は「8」。
丸は、千葉経大付高を経て2007年の高校生ドラフト3巡目で広島から指名され入団。2010年に1軍デビューを果たすと、4年目の翌2011年にレギュラーに定着した。2014年に自身初の打率3割をマークすると(.310)、この年セントラル・リーグ最多の100四球も記録し出塁率が初めて4割を超えた(.419)。
今季はシーズン全試合出場が4年連続でストップ。125試合の出場にとどまったが、打率.306、39本塁打、97打点、10盗塁、130四球、109得点、出塁率.468、長打率.627を記録。本塁打、打点、四球、得点、出塁率、長打率はいずれも自己最高の数字を残した。
打撃だけではなく、走塁と守備も非常に優れ、2013年に最多盗塁(29盗塁)、2013年から2018年まで6年連続ゴールデングラブ賞を受賞。最優秀選手賞(MVP)も昨季に続いて2年連続で受賞した。通算成績は9年間で1079安打、打率.280、147本塁打、540打点、140盗塁、668四球、660得点、出塁率.388、長打率.461。
丸は、入団会見で「自分を必要としてくれているという熱意をものすごく感じた」と原辰徳新監督との会話を振り返り、「子どもの頃からプロ野球といえば東京ドームで、そういったあこがれ、夢も最後の決め手だった」と決心した理由を明かした。
そして、「まずはやってやるぞという前向きな気持ちで、早く野球がしたい」と話し、「派手なプレーや華麗なプレーははなかなか出来ないですが、現役時代の原監督のように、闘志を前面に出して泥臭くやっていきたいので応援よろしくお願いします」とファンに向けて意気込みを語った。
一方、会見に同席した原監督は、丸について「チームには左の長距離砲がぜひ必要」と現在のチーム事情を踏まえた上で、「以前なら松井(秀喜)であったり、高橋由伸であったり。まさにその2人をだぶらせたような選手で、しかも守備力、走力は彼らに勝る」と高評価。監督通算947勝、3度の日本一に導いている名将は「オーダーを組むのも非常に楽しみになった」と手腕に自信をのぞかせた。