巨人・山口鉄、西村、中日・岩瀬、浅尾、オリックス・佐藤達…相手に絶望感を与えた救援投手たち
2018/12/17
今季、岩瀬仁紀投手(中日ドラゴンズ)をはじめ、浅尾拓也投手(同)、山口鉄也投手(読売ジャイアンツ)、西村健太朗投手(同)、佐藤達也投手(オリックス・バファローズ)と、一時代を築いたリリーフエースたちが揃って現役を引退した。
投手の分業制が進んだ現代野球では、盤石なリリーフ陣の存在がチームの躍進に欠かせない。絶対に打てない投手が後に控えているという事実は、序盤から相手チームにプレッシャーを与えることになる。
リリーフ投手は、主に2番手以降の登板となるため、前に出た投手よりも圧倒的でなければならない。引退した5選手は、1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値であるWHIP(与死球と被安打数を足した数値を投球回で割った数値)が、50試合以上に登板して1.00を下回ったシーズンがあった。この数値から、相手チームにとって、いかに絶望感を与える投手であったかがわかる。
今季、50試合以上に登板しWHIP1.00未満だったのは、両リーグ合わせても福岡ソフトバンクホークスの嘉弥真新也投手のみ。67試合に登板しているが、左のワンポイント起用が多く、投球回は33回だった。また、パ・リーグでは、オリックスの2年目右腕山本由伸投手が54試合53回でWHIP1.06としていた。
セ・リーグでは、今季セーブ数1、2位の横浜DeNAベイスターズ山﨑康晃投手と東京ヤクルトスワローズ石山泰稚投手がそれぞれWHIP1.03、WHIP1.06だった。
リリーフ投手の価値を押し上げたともいえる、今季引退した5人の成績を振り返る。