今季はわずか1人。NPB助っ人のMLB復帰は「狭き門」【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、「各チームに所属した外国人選手の今」についてだ。
2015/05/06
各国でプレーを続ける外国人
ソフトバンクのオセゲラは今、AAAのレイノサにいる。メキシカン・リーグは形式上、MLB傘下ではあるが、実質的にメキシコのトップリーグであり、MLBとは別の組織だ。ヒスパニック系の選手がこのリーグに流れることが多い。
オリックス、キューバ出身のベタンコートはMLBでも長く活躍した選手。アメリカではオファーがなく、メキシコでプレーしている。
ジョーイ・バトラーは、レイズとマイナー契約を結び、AAAで活躍し、今はMLBのアクティブ・ロースターに載っている。昨年NPBを離れた選手では彼が唯一のMLB復帰選手だ。
ダン・ランズラーはダイアモンドバックスにNRI(キャンプ招待選手)で参加したが、昇格できず、AAAにいる。
日本ハム、ミランダはメキシカン・リーグ、カーターはNRIからカブスのAAAに所属している。
ミチェル・アブレイユはMLBの公式サイトでは引退扱いされているものの、今のところ表明していない。この表では空白にした。こういう選手も多い。
ロッテの二人は所属先が未定。オファーがない状態だ。そのうち、ブラゼルは阪神を自由契約になったあとロッテにシーズン途中から復帰した。ボウカーや彼のようにNPBで実績のある選手はそういう道も残されている。
西武の5人のうちボウデン、ランサムはAAAでプレー、他の3人は去就が決まっていない。
楽天は昨年7人もの外国人選手を放出した。ブラックリーは一時ジャイアンツとマイナー契約するも解雇される。レッドソックスのスター選手だったユーキリスは引退。巨漢投手ファンミルは、母国オランダのプロリーグで投げている。ラッツは韓国、斗山と契約したが、故障が見つかり解雇されている。AJことアンドリュー・ジョーンズはMLBで偉大な実績を残した大物だが、現在はFA。巨人でも活躍したボウカーは、サンフランシスコ・ジャイアンツの傘下でプレーしている。