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今季はわずか1人。NPB助っ人のMLB復帰は「狭き門」【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、「各チームに所属した外国人選手の今」についてだ。

2015/05/06

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外国人選手の去就に3つのパターン

 セリーグを見てみよう。

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 巨人のセドンは、今台湾で投げている。2014年は少ないが、NPBから台湾や韓国に移籍する選手は多い。反対にMLBを出て台湾や韓国で実績を残してNPBに移籍する選手も多い。アジアの野球のレベルが上がるとともに、選択肢は増えているのだ。

 阪神は、昨年外国人選手を放出していない。マートン、ゴメス、メッセンジャー、呉と外国人選手が最も活躍しているチームといってもいい。
 広島の二人はキャンプ招待選手からAAAへ。
 中日は3人のうち、ゴメスは実質的に引退。カブレラはAAAでプレー。パヤノはFA。

 DeNAは、ソーサが去就決まらず。ソトは独立リーグBCの群馬へ。今年、オリックスに復帰したカラバイヨのように、日本の独立リーグへ移籍して再起を期すケースも出てきた。
 ヤクルトの2人はAAAに在籍している。

 外国人選手には、3つのケースがある。

1.MLBで実績を積んで、最後のひと花を咲かせようと移籍する選手
2.MLBで実績を残せず、新たなステージを求めてやってくる選手
3.MLBに昇格できず、新たなステージを求めてやってくる選手

 MLBに復帰して、最も活躍する可能性があるのは、2.の選手だ。もともと実力があったのに、ポジションに恵まれなかったタイプの選手は、出場機会さえ得れば実績を残すことができる。
 MLB球団も一度上に上がった選手は信用できるから、呼び戻しやすい。
 しかしそういう選手はNPBにとっても、有用な選手だから呼び戻されるのはつらいところだ。マギーがその好例、マートンもその可能性があったが、彼はどうやらNPBを選んだようだ。

 外国人選手の多くはNPBにいても、MLBへの復帰を目指している。彼らの動静を追いかけると、新たな野球のドラマが見えてくるのだ。

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