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NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<二塁手編>

2018/12/31

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当時の二塁手像とはかけ離れた規格外の助っ人

 つなぎの役割を担う選手が多かった二塁手。強打の二塁手といえば、日本プロ野球史上最多となる通算487二塁打を放った立浪和義氏(遊撃、三塁、左翼も守った)をはじめ、メジャーリーグも経験した現千葉ロッテマリーンズ監督の井口資仁氏らの名前が浮かぶ。
 
 近年では、東京ヤクルトスワローズの山田哲人を筆頭に、2014年に188安打を放った広島東洋カープ菊池涼介、今季「3割30本100打点」の元埼玉西武ライオンズ浅村栄斗ら、守備も打撃も高いレベルを誇る選手が出ている。平成で、求められる役割が最も大きく変わったのが、二塁手というポジションではないだろうか。
 
 シーズン成績でのOPS三傑は次の3人となった。
 
R.ローズ (1999)134試合、打率.369、192安打、37本塁打、153打点、OPS1.094
〇首位打者 〇打点王 〇最多安打
 
山田哲人 (2015)143試合、打率.329、183安打、38本塁打、100打点、OPS1.026
〇MVP ○本塁打王 〇盗塁王 〇最高出塁率
※OPS最高は2016年の1.032
 
井口資仁 (2003)135試合、打率.340、175安打、27本塁打、109打点、OPS1.011
〇盗塁王
 
 ローズは、1993年から横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)でプレー。“マシンガン打線”の中軸として活躍した。1999年にマークした153打点は、NPB歴代2位の数字。当時の二塁手像を大きく変化させた選手だと言えるだろう。現在は、米ボルティモア・オリオールズの傘下チームで、打撃コーチを務めている。
 
 1999年のローズに対抗できるのは、2015年の山田哲人しかいないだろう。OPSでは劣るものの、NPB史上初となる本塁打王と盗塁王を同時受賞。「3割30本30盗塁」のトリプルスリーも達成した。今季は、自身3度目となるトリプルスリーを達成するなど、まだまだ進化を止めていない。26歳という若さも手伝って、NPB史上最高の二塁手と呼ばれる日も近いだろう。
 
 だが、シーズン成績をみると、やはり1999年のローズに軍配が上がるだろう。打率.360超えと、150打点のインパクトは非常に大きい。同年の試合数は135試合で、現行の143試合であれば、200安打、40本塁打にも届いていたかもしれない。
 
 5月から新元号となる来季、トリプルスリーが当たり前となっている異次元の山田は、さらなる高みを目指せるか。また、フリーエージェント(FA)で楽天に移籍した浅村、来季から主将を務める阪神の糸原健斗、今季全試合出場を果たしたロッテ中村奨吾らの活躍にも期待したい。
 
 
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