NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<外野手編>
2019/01/03
OPSか、タイトル数か、総合力か
平成の外野手といえば、メジャーリーグでもその名を轟かせたイチローや松井秀喜の名が真っ先に挙がるだろう。また、今季まで監督を務めた高橋由伸や金本知憲を思い浮かべる人も多いかもしれない。
今シーズンのプロ野球はDAZNで!いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中!
さらには、2015年に216安打を記録した埼玉西武ライオンズ秋山翔吾や、2013年に60本塁打を放ったバレンティンが、NPBシーズン記録を樹立し、球史に名を刻んでいる。
平成でOPS1.100以上を記録したのは次の4人。
W.バレンティン(2013)130試合、打率.330、145安打、60本塁打、131打点、OPS1.234
〇MVP 〇本塁打王 〇最高出塁率
松井秀喜 (2002)140試合、打率.334、167安打、50本塁打、107打点、OPS1.153
〇MVP 〇本塁打王 〇打点王 〇最高出塁率
筒香嘉智 (2016)133試合、打率.322、151安打、44本塁打、110打点、OPS1.110
〇本塁打王 ○打点王
柳田悠岐 (2015)138試合、打率.363、182安打、34本塁打、 99打点、OPS1.100
〇MVP 〇首位打者 〇最高出塁率
また、シーズンの傑出度で、打撃五冠を達成した1995年のイチローも候補とした。
イチロー (1995)130試合、打率.342、179安打、25本塁打、80打点、OPS.976
〇MVP 〇首位打者 〇最多安打 〇打点王 〇盗塁王 〇最高出塁率
※OPS最高は2000年の.999
まずは、2013年に60本塁打を放ち、49年間更新されることのなかったシーズン本塁打記録を塗り替えたバレンティン。OPSは驚異の1.234を記録し、最下位のチームに在籍しながら、セ・リーグMVPを獲得した。OPSと本塁打の数値が抜きんでているため、外野手部門1人目として当確としたい。
続いて、2002年の松井秀喜は、50本塁打、100打点をマーク。セ・リーグMVPに加え、本塁打と打点、出塁率でリーグトップの数字を残した。数字の面とタイトルのいずれにおいても、文句なしの選出ができるだろう。
最後の1枠を争うのが、2016年の筒香、2015年の柳田、そして1995年のイチローだ。
2016年の筒香は、自身初となる本塁打と打点の二冠を獲得。OPS1.110と高い数字に加え、打率もリーグ3位となる.322をマークした。また、2015年の柳田は、本塁打、打点では筒香から少し遅れを取るが、このシーズン、「3割30本30盗塁」のトリプルスリーを達成。打率.363で、同年216安打の秋山との首位打者争いを制した。また、出塁率.469は歴代6位の数字となっている。
一方、1995年のイチローは、打撃五冠を達成。25本塁打もトップから3本差にせまるリーグ3位タイの数字で、前人未到の打撃タイトル六冠まであと一歩のところまできていた。傑出度でいえば、頭一つ抜けていると言わざるを得ない。筒香や、柳田らも総合力の高い打撃を誇っているが、最後の1枠はイチローを選出したい。
外野手部門は、バレンティン、松井、イチローとした。
今季は、セ・リーグ最優秀選手(MVP)の広島東洋カープ丸佳浩が大車輪の活躍。キャリアハイとなる39本塁打を放ち、OPS1.095をマークした。さらに130四球は、王貞治氏(1~4位)に次ぐ歴代4位タイで、平成では最多となった。また、出塁率.468も歴代8位の数字で、今季最も警戒された打者だったと言えるだろう。
ほかにも、丸と同僚の鈴木誠也や、ソフトバンク柳田らがOPS1.000を超える成績を残し、日本球界を牽引。青木宣親のNPB復帰や、パ・リーグ新人王を獲得した田中和基の活躍も話題となった。さらには、平田良介、上林誠知、吉田正尚らが実力を発揮したシーズンでもあった。
来季は、筒香、柳田ら主力選手はもちろん、新たな有望株の登場を期待したい。また、春には、メジャーリーグ開幕戦が日本で行われ、イチローの復帰戦になるとみられている。来季も外野手たちの活躍から目を離せないシーズンとなりそうだ。
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<遊撃手編>
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<捕手編>
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<一塁手編>
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<二塁手編>
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<三塁手編>
NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<投手・DH編>