NPB、平成の打撃ベストナインは? ポジション別最強打者を選出<投手・DH編>
2019/01/04
投手
「投手は9人目の野手」というように、投手にも打撃能力が光る選手がいる。特に、指名打者(DH)制を取り入れていないセ・リーグでは、打席機会が多く、打てる投手は重宝される。今季では、藤浪晋太郎が、9月16日の横浜DeNAベイスターズ戦で、復活を印象付ける満塁本塁打を放ったのは記憶に新しい。
平成で10安打以上放ち、OPS.700を超えたのは、次の3人。
桑田真澄 (2002) 24試合、打率.294、 15安打、 1本塁打、 9打点、OPS.798
J.ウィーランド(2017) 21試合、打率.229、 11安打、 3本塁打、12打点、OPS.740
T.ムーア (2003) 21試合、打率.326、 14安打、 0本塁打、 5打点、OPS.721
2002年の桑田は、野手顔負けの成績。3割に届こうかという打率に加え、15安打のうち、二塁打が5本、三塁打1本、本塁打1本を放っており、長打率.490をマークしている。昨季のウィーランドは、投手として10勝を挙げながら、3本塁打、12打点を記録。2003年のムーアは打率.326と、高い数字を誇った。
投手部門は、2002年の桑田を選出したい。
指名打者
DH制を導入しているパ・リーグ。今季は、北海道日本ハムファイターズの近藤健介が、打率.323、9本塁打、69打点、OPS.884の成績で、ベストナインに選出された。
DH部門は、パ・リーグベストナインDH部門の歴代受賞者から選出した。
A.カブレラ (2003)124試合、打率.324、148安打、50本塁打、112打点、OPS1.123
松中信彦 (2005)132試合、打率.315、152安打、46本塁打、121打点、OPS1.075
〇本塁打王 〇打点王 〇最高出塁率
F.セギノール (2004)125試合、打率.305、135安打、44本塁打、108打点、OPS1.070
〇本塁打王
一塁手部門に続いて、再び、カブレラと松中が上位につけた。カブレラは、打撃タイトルこそ獲れていないが、50本塁打、OPS1.100超えという数字をみると、選出にふさわしいといえるのではないだろうか。
また、投手・DH部門といえば、今季海を渡り、メジャーリーグで圧巻の成績を残した“二刀流”大谷翔平の名が浮かぶ。大谷は日本でのキャリアハイとなる2016年には、投手として10勝、野手として22本塁打を放つ活躍。投手とDHの2部門でベストナインに選出され、シーズンMVPにも輝いた。先発した試合で打席にも立つ“リアル二刀流”は7試合で、参考記録ながらOPS1.154をマークしている。
同年の成績は、以下の通り。
大谷翔平 (2016)104試合、打率.322、104安打、22本塁打、67打点、OPS1.004
→登板時 7試合、打率.381、 8安打、 1本塁打、 4打点、OPS1.154
〇MVP