オリ、コストパフォーマンス抜群のカラバイヨは、独立リーグ希望の星【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、低迷のオリックスで予想以上の活躍を見せているカラバイヨについてだ。
2015/05/08
低迷オリックスの救世主
NPB開幕から40日、そろそろ各球団の勢力図が固まりつつある。「こんなはずじゃなかった」というチームは、開幕後に急きょ戦力補強をしているところもある。
巨人は阿部慎之助の故障欠場の穴を埋めるために、元レイズのファン・フランシスコを獲得。MLB通算404試合、48本塁打のスラッガーを推定1.2億円で獲得した。しかし今のところNPBへの適応は遅れている。打撃もさることながら、守備面での不安が囁かれており、先日二軍に降格した。
オリックスは4番を予定していたトニ・ブランコが左ひざ痛で戦線離脱。そこでテスト生上がりで二軍でプレーしていたフランシスコ・カラバイヨを昇格させた。
昇格初日からカラバイヨは大活躍。昨日までの戦績を見てみよう。
初日に2打数2安打1本塁打2四死球の3打点と大活躍。以後も良いところで安打、長打を量産している。
4月22日から一塁守備に就いたが、途端に安打が止まり、打率は3割を切った。このためスタメンを外れたが、5月に入って指名打者に戻したところ、また打ち始めた。
5月5日の試合では2死球と、相手投手のマークも厳しくなっているが、それをモノともせずに好打を連発している。
昨日まで75打数25安打。規定打席には到達していないが、打率は.333、パリーグ打撃ランキングの3位に相当する好成績だ。
二軍でも9試合で2本塁打5打点打率.321と活躍している。しかし、一軍でここまで数字をあげると予想した人は少ないのではないか。