過去5年間の高卒ドラ1の成績は? 1年目と現在地を振り返る<2013年ドラフト・鈴木翔太、松井裕樹、森友哉、渡邉諒>
2019/02/22
鈴木翔太(中日・投手)
1年目:5試合6回、8奪三振、防御率4.50
5年目:2試合8回2/3、3奪三振、防御率5.19
鈴木は、プロ1年目から5試合に登板。6回を投げて8三振を奪うなど、潜在能力の高さを見せつけた。3年目には、キレのある直球を武器に15試合に登板し、5勝をマーク。翌年の活躍に大きな期待を寄せられた昨季だったが、わずか2試合の登板にとどまり、11月には右手血行障害の手術を受けた。
今オフは、昨季までつけていた「18」を松坂大輔に譲り、交換する形で「99」を引き継いだ鈴木。昨季復活を果たした平成の怪物の番号を背に、“カムバック”を誓う。
松井裕樹(楽天・投手)
1年目:27試合116回、4勝8敗、3ホールド、1完投、126奪三振、防御率3.80
5年目:53試合66回2/3、5勝8敗、5セーブ、11ホールド、91奪三振、防御率3.65
松井は、1年目から頭角を現す。先発として開幕1軍を果たすと、ルーキーイヤーから4勝を挙げる活躍。126奪三振はリーグ5位タイの数字だった。2年目には、リリーフへ配置転換されると、63試合72回1/3を投げ、3勝2敗、33セーブ、12ホールド、防御率0.87と圧巻の成績を残した。この年から、楽天の守護神として、3年連続の30セーブをマークし、昨季史上最年少で通算100セーブに達した。シーズン終盤は先発に再転向したが、今季は再びリリーフとして勝負する。
森友哉(西武・捕手)
1年目:41試合、打率.275、22安打、6本塁打、15打点
5年目:136試合、打率.275、130安打、16本塁打、80打点、7盗塁
森は、まず天性の打撃センスで台頭。1年目は、ファームで68試合に出場して、打率.341をマーク。1軍昇格後は、3試合連続本塁打を放つなど、打率.275、6本塁打を記録した。2年目は、指名打者(DH)としてレギュラーに定着し、打率.287、17本塁打、68打点の成績。DHのほか右翼手としても出場した。
3年目からは、徐々に捕手としての出番を獲得。昨季は、136試合(捕手として81試合)に出場するなど、攻守を通じてリーグ優勝に大きく貢献し、捕手としてベストナインにも選出された。
渡邉諒(日本ハム・内野手)
1年目:2試合、打率.200、1安打
5年目:60試合、打率.242、39安打、7本塁打、14打点、1盗塁
渡邉の1年目は、ファームで50試合に出場し、打率.253、4本塁打、19打点をマーク。1軍でもプロ初安打を放った。3年目まではファームでみっちり鍛えあげられ、打撃の確実性が増し、長打力も伸びた。5年目の昨季は、自己最多となる60試合に出場し、打率.242、7本塁打と、成長ぶりを見せつけた。
今オフは、正二塁手の第一候補として期待されたが、18日に右内腹斜筋肉離れと診断され、レギュラー争いから一歩後退した。だが、今季飛躍が期待される選手の一人であることに変わりはない。復帰後の巻き返しに注目だ。
全5回にわたって、高卒ドラ1の選手の成績を振り返ったが、今回の2013年ドラフト組の昨季でさえ、まだ大卒1年目と同じ年齢だ。期待こそすれ、悲観する必要はないはずだ。松井、森、岡本ら、世代のリーダーに続く活躍を心待ちにしたい。
<2014年ドラフト・安樂智大、髙橋光成、松本裕樹、岡本和真>
<2015年ドラフト・小笠原慎之介、髙橋純平、平沢大河、オコエ瑠偉>
<2016年ドラフト・今井達也、寺島成輝、藤平尚真、堀瑞輝>
<2017年ドラフト・吉住晴斗、中村奨成、清宮幸太郎、村上宗隆、安田尚憲>