飛距離は柳田に負けない!「タカの健さん」猪本健太郎、ホームランで1軍へ猛アピール
「タカの健さん」が出番はまだかと言わんばかりにホームランをかっ飛ばしている。右の大砲が目覚める日も近い、そう予感させてくれる期待の若鷹の一人・猪本健太郎に注目したい。
2015/05/17
ベースボールチャンネル編集部
子どもが喜ぶ場外弾
ソフトバンクの2軍はウエスタンリーグで広島とともに首位につけている(5月14日現在)。チーム防御率1.59、チーム打率.253。1軍での出場機会を狙う選手たちが好成績を残し、アピールを続けている。リーグトップタイの5本塁打を放っている猪本もその一人。未完の大砲が、着々と自分の打撃に磨きをかけている。
猪本は08年育成ドラフト4巡目で鎮西高(熊本)から入団したスラッガー。13年11月に支配下登録された。背番号は68。昨季、7月29日に初めて1軍登録され、楽天戦に代打で出場し初打席初安打を記録した。1軍出場はこの1試合のみ。ウエスタンリーグでは17本を放って本塁打王に輝く。昨季まで捕手登録だったが、打撃を活かすためにも今季から本格的に内野手にコンバートした。
工藤公康監督の52歳の誕生日である5月5日、1軍戦では柳田悠岐のサヨナラホームラン、そしてお立ち台での「ハッピーバースデー監督~♪」の熱唱で盛り上がった。しかし、この日はいわゆる“親子”で勝利し、工藤監督の誕生日に花を添えたのだった。
雁の巣で行われた阪神との2軍戦は「若鷹応援スペシャルデー」として開催され、こどもの日ということもあって外野席まで多くの観客が駆けつけた。1対1の同点で迎えた5回、金子圭輔の逆転タイムリー、塚田正義のソロホームランで流れはソフトバンクに。そして飛び出したのが猪本のダメ押し場外弾。レフトがすぐに追うのをあきらめ、打球は消えて行った。本人も「今日のは大きかったですね~」と笑顔を見せる。結局この日は4打点の活躍を見せ、6対1でソフトバンクが勝利を収めた。
試合後の恒例となっている若鷹スピーチでは「ゴールデンウィークの晴天の中、ピクニックにも行かず、水族館にも行かず、雁の巣に応援に来ていただいてありがとうございます!」と最後まで観客を沸かせた。