吉田輝星、デビュー戦で納得の一球「キレが感じられた」 4番岩見には全球ストレート
2019/03/12
北海道日本ハムファイターズのルーキー吉田輝星投手が12日、鎌ヶ谷スタジアムで行われた春季教育リーグの楽天戦で対外試合初登板。1回を1奪三振無失点に抑えた。
「(140キロ前半の直球で)空振りだったりとかファールを取れていた」ことが好投につながった。
吉田輝は、球の質を重視して「145まででればいい」速球と、「150に近い」速球の2種類を使い分けるのが理想だという。この日は、「全力のストレートはそんなに多く投げていない。しっかりカウントをとれるストレートでカウントを取れた」と振り返った。
吉田輝は、1-0の7回に4番手として登板。先頭の3番ルイス・ヒメネス内野手に対し「球速以上に自分の求めるキレが感じられた」という初球、真ん中ストレートで空振りを奪った。
その後2ストライクから四球で歩かせてしまったが、「ランナーが出てからしっかりしたピッチングができた」と手応えを語る。ヒメネスの代走・南要輔内野手に対しては、あわやアウトかというタイミングの牽制も見せ、ルーキーと思えない堂々としたマウンドさばきを見せた。
4番・岩見雅紀外野手に対しては「ストレートで打たれたらしょうがない」と割り切り、全球速球で勝負。追い込んでからの5球目、高めの球で空振り三振に打ち取っている。
この日は、鎌ヶ谷スタジアムで行われた教育リーグの試合で過去最多となる1306人を動員。スタンドでは母校・金足農カラーの紫色が目立った。甲子園のスター吉田輝星は、自慢の速球を武器にプロの世界を駆け上がる
取材・文 森田深志